![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148264732/rectangle_large_type_2_0645be4f364c7085ebcfd00d2b880a35.png?width=1200)
AEDあたためますか?
ある日、駅前のコンビニに立ち寄った私は、入り口近くに貼られた「AED設置施設」のステッカーを見て思わず微笑んだ。
AEDが設置されている場所が増えているのは、命を救うためにとても喜ばしいことだ。
AED設置施設がもっと増えればいいな、と心の中で思いながら、店内に足を踏み入れた。
店内を見渡しても、すぐにはAEDが見当たらなかった。
レジの近くやドリンクコーナー、トイレの前など、普通にAEDが置かれていそうな場所を探しても、その赤い箱は見つからない。
不安になりながらも、諦めずにさらに店内を進んでいった。
すると、奥の方でふと目に入ったのが、業務用電子レンジだった。
その上に、見慣れた赤い箱が鎮座していたのだ。まさかと思いながら近づいてみると、確かにそれはAEDだった。
私は思わず
「爆発するぞそれ!」と心の中で叫んだ。
AEDが業務用電子レンジの上に置かれているなんて、冗談にも程がある。
電子レンジの熱や蒸気がAEDに悪影響を与えないか心配になるし、緊急時にこんな場所から取り出すなんて非現実的だ。
AEDは迅速に使える場所に設置されていなければ意味がない。それが電子レンジの上なんて、全くもって理解不能だった。
店員さんにこのことを伝えなければと思い、レジに向かった。若い店員さんに「すみません、あのAEDなんですけど、、、」と伝えると
店員さんは「それ売り物じゃないんすよ、なんで温めもやってないっす」と半笑いで応酬してきた。
私もここでひるんではいけないと思い「いや、電子レンジの上にAEDが置いてあるのはちょっと危険じゃないですか?」と話しかけた。
店員さんは驚いた表情を浮かべ、困惑しながら「店長がいないんで、わかんないっす」と言った。
その瞬間、私の中で何かが爆発しそうになった。
AEDの設置場所が不適切であることを伝えたのに、それに対する真剣な対応がなく、店長がいないから分からないという返答に苛立ちを感じた。
しかし、怒りを抑えて「分かりました、でもAEDは命を救う機器なので、電子レンジの上は危ないと思いますよ」と言いたい気持ちをグッとこらえた。
そのまま店を出ると、心の中でモヤモヤが残ったままだった。
AEDが設置されていること自体は素晴らしいことだが、その設置場所が適切でないと意味がない。
特に電子レンジの上なんて、想像するだけでも危険だし、緊急時に迅速な対応ができない。
この出来事を通じて、AEDの適切な設置場所の重要性を改めて実感した。
命を救うためには、AEDがすぐに使える場所に設置されていることが必要だと強く感じた。
そして、自分が伝えたことで少しでも改善されることを願った。
教訓:電子レンジの上にAEDを置くのは止めましょう。
命を救うための機器は、迅速に使える場所に適切に設置することが大切です。