Pixel8を16KBカーネルで起動できるようにしてみた
Android 15 QPR1で、16KBのページサイズのカーネルに切り替えられるようになったので試してみました。
従来は4KBなので、数字だけ聞くと通常の4倍ですが、特殊なロック解除を2回と初期化を2回含み、とても敷居が高い上に、市場にある4KB向けにビルドされているアプリケーションがほぼ動作しないため、16KBの恩恵を享受できる段階にないのでハイエンド文鎮(ただし再起動である程度元に戻せる)にしかならないので、時期尚早でしたが、結構手順が複雑だったので思い出しながら、備忘として残します。
Android 15 PQR1にする
PQRにするデメリットは、初期化しないと正式版にできなくなることです。
元々Android ベータプログラム登録の上、15Beta4にしていて、正式版リリースを待っていました。
※Beta4から正式版への変更は初期化を伴わないので、初期化を恐れる人はPQRにしないのが正解です。 必ず10月の正式版を待ちましょう。
※アプリケーションによっては明示的にインストールを拒んでいるものもあるので、自己責任で試しましょう。
設定画面のシステムアップデートから最新のBetaProgramをインストールするとアップデートできます。(画面上は正式版を待つようには言われてなかったと思います。)
開発者向けオプションでOEMロックを解除する
開発者向けオプションを有効にして、OEMロックを無効にします。ここまでは初期化は挟みません。
ブートローダーのロックを外す
ここから危険な領域になります。
PC(Mac/Win問わず)にAndroid Studioをインストールしてパスを通しておく
Pixelで開発者向けオプションからUSBデバッグを有効にしてPCに接続する。ブートローダーの操作なので、有線で接続。
PCからブートローダー起動操作をする。 「adb reboot bootloader」
ブートローダーが起動したら 「fastboot flashing unlock」
仰々しいメッセージを許可
初期化される
ブートローダーロック解除した状態で起動する。
デバイスをext4で再フォーマットする
開発者向けオプションから16KBページサイズで起動するを有効にしようとすると、すごいメッセージが表示された上で、初期化されます。
その後、16KBモードで起動可能になります。
開発者向けオプションから 16KBモードで起動するをON/OFFして切り替える
都度再起動が必要となりますが、普段は4KBモードで使い、必要に応じて16KBにできます。
16KBモードの使用感
4KB向けにビルドされているネイティブコードまたは、ライブラリがあればおそらく即Crashします。
Amazon Kindleアプリ、Slackアプリ、NetFlixアプリ等めぼしいアプリは基本使えません。GoogleChrome等は動作しますので、ハイエンドな文鎮かと思います。
起動するアプリでもEdgeToEdgeで全画面になっている画面で3ボタンナビゲーションバーとの重なりが気になるかもしれません。
Unityを使用して開発されていると思われるアプリケーションは起動後、libmain.soのエラーが出ます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?