いつかまたって言えるような

 教育実習が終わった。ものすごく寂しい。実習が始まる一年も前から本当に行きたくないって思ってたのに、こんな気持ちになっている自分に笑える。正直、同級生達が言っていた「辛かったけど楽しかった」っていう感情は一切なく、「ずっと楽しい」ただそれだけだった。授業に失敗して落ち込んでいる時も生徒の顔見れば回復するし、何なら自分を肯定してくれるから居心地がものすごくよかった。実習始まる前までは本当に憂鬱で行きたくなかったが、始まってみれば実習初日から「三週間じゃ短い、もっといたい」と思っていた。教員だけには絶対なりたくないって思っていたのが、実習に行ったせいで教員になりたいと思ってしまった自分がいる。将来の事で色々不安なのに何が最善の選択肢なのか分からずモヤモヤする。実習最後の日、最後の挨拶で「絶対、先生になってね」と泣いてくれた生徒がいた。ずっと泣いてたから校門前で1時間くらい話してから家に返した。まさか泣かれるとは思ってなかったから、少なからず生徒には影響を与えることが出来たのではないかと思ったと同時に、教師ならないとその子のことを裏切ってしまうと考え辛くなった。終わり。

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