子どもは一人ひとり違う、ほんとに

子どもは一人ひとり個性があって、それぞれに合わせた対応が必要です。」
アラフォーの私は、ゆとり教育導入前後くらいからこんな言葉を耳にタコができるくらい聞いてきた。

斜に構えるタイプの私は「なんだその浅い教えは!最適解というものがあるやろ!」なんて内心思いながら10、20代を生きてきた。

が、アラフォーになり子どもが5人になった今、地面に頭をこすりつけて謝りたい

すみませんでした。確かに一人ひとり個性がありました。もう全然違います。

反省の意を示しながら、自分の経験を踏まえて、子どもの個性をメインに徒然なるままに筆を取ろうと思う。


やびー家の子どもの構成

長女:2年生
二女:年中
三女:3歳 長男:3歳 の双子 
四女:0歳2ヶ月

子どもは5人と一般的にはかなり多いので、以下のような考察ができそう。

  • 女の子の個性の比較

  • 同じ環境で育った男女の比較

  • 長子と末子の比較 etc.

兄弟なんて遺伝で個性も似るんじゃないの?

詳細なエビデンスはさておき、軽くググってみると以下のような記事が出てきた。


親子で遺伝するものとは~遺伝の仕組みを解説【医師監修】出生前診断とは 種類 NIPT検査 費用 医療費控除

どうやら親子では容姿、性格、身体能力など様々な項目が遺伝するらしい。

ただ、気になるのは50%遺伝、といった数字。

性格の50%が遺伝で、残りの50%が環境により変化します。

ヒロクリニックの記事(上記リンク)より

なるほど。わからん。

遺伝の50%ってどういうことや。

・父の気質40%と母の性格10%をブレンドしてみましたってこと?
・父と母を一律に足して4で割り、環境成分を半分継ぎ足すのか?

もし後者だとすれば、うちの子5人は性格の50%が一緒ということになる。この場合、遺伝で似るのだろう。

ただ世の中「父親似」「母親似」という言葉があるくらいだ。
どちらかというと前者だろう。

つまり、ブレンド比率によって子ごとに性格に個性があるといえる。

ましてやこれに容姿や身体能力も加わるのだから、兄弟同士が遺伝で似るとは一概には言えない気がしている。

生後2歳くらいまで親は寝不足になるもの?

実体験ベースも備忘録がてら書いてみたい。

長女は寝なかった

やびー家初の子である長女はとにかく寝ない。

2歳くらいまでは寝かしつけが大変とは聞いていたが、抱っこして泣かれたまま1~2時間歩くのが毎日のように続く。

車での移動でも、とにかく泣く。
面倒をみるのが大変すぎて、私と妻と義母でサービスエリアの度に担当を変わった。

抱っこして歩くことができず、ただ泣かれ続ける車内での対応はメンタル的にかなり辛い。


「あと5kwでサービスエリア・・・」もはや気持ち的には、じゃんけんで負けて次の電柱までランドセルを運ぶ小学生のアレのようである。

人を選り好みする&完全母乳であったため、私は戦力外のことも多かったが、とにかく泣かれて我々も寝られないため、仕事も毎日ボロボロで向っていた。


二女は寝た

長女の経験から「断固たる決意が必要だ。」と山王戦前の安西先生レベルの覚悟をしての臨んだ二女の育児。

結論から言うと、よく寝る子で拍子抜けした。
スラムダンクで例えるなら武里戦くらい余裕だった。

山王戦後の武里戦、誰が興味あんねん。

補足しておくと、この子は母乳とミルク混合だった。


双子もよく寝た

双子はともによく寝た。
女の子は二女と同じくらい、男の子は今までで最大に寝た。

どれくらい寝たかというと、昼間もよく寝る&3,4番目の双子で忙しすぎて放置され、片方を向きすぎて頭がゆがみヘルメット治療(40万円)をするレベルである。

ちなみに双子は完全にミルクだ。


寝ない原因はもしかして

第1子~4子までを見てきて、同じ子どもでも親がボロボロになるほど寝ない子から放置されるほど寝る子まで、様々ということがわかる。

つまり「一概に遺伝で似る」とは言えないんじゃないかと私は思う。

ただ一点、最近夫婦で話してるのは「長女の時、母乳全然足りったんじゃね?」ということ。

二女は混合、双子は完ミで育てたのだが、この理由は母乳の出が悪かったから。

・・・もしかしたら長女は母乳が足りずにあれほど泣いていたのではないか。それが本当の原因なら、長女、ほんとにごめん!!

兄弟だから顔は似る?

あらためてヒロクリニックの記事を引用してみよう。

遺伝します。一般論として、男性は母親、女性は父親に顔が似るといわれていますが、今のところ科学的に証明されてはいません。

ヒロクリニックの記事(冒頭リンク)より

なるほど。もはやどれくらい似るかは数字では表せないらしい。

ということで、ちょっとでも遺伝の要素が分かるように、わが家の状況を確認してみたい。

父、母、どちらに似ているか

子どもたちが父似、母似、どちらと言われているかをまとめてみる。

  • 長女:母似

  • 二女:父似

  • 三女:どちらか分からない

  • 長男:母似

  • 四女:二女に似てる?ということは父似?

かなりキレイにバラけているが、確かに遺伝で何らか似ているということは言えそうだ。

5人中4人が両親のどちらかに似ているのだから、遺伝率は80%となる(少なくともわが家は)。

長女の場合

長女は小さい頃から近所を歩くと、じいさんばあさんから「あら、かわいいねー。何歳?」といつも声をかけられた。

長子なのでこれが一般的なのだと思っていたが、かわいいと言ってもらえるのは嬉しい。

ちなみに「お目々がぱっちりで完全にお母さん似だね。」と方々から言われている。

二女の場合

二女(年中)は、家族の中では当初、誰に似ているか分からなかった。

妻や義母は私似(つまり父似)といい、私や私の母は妻似(つまり母似)といっていた。まるで押しつけ合いのようである。

この誰に似ているかわからない二女を連れて歩くと、長女の時にはない変化があった。声をかけられる頻度が激減したのだ。

もし仮に二女も長女と同じく母親似だとすると、原因はさっぱりわからない。

それから数年後、趣味のバスケに二女を連れて行き、原因はハッキリした。

バスケ仲間に「あれ、この子、やびーさんと同じ顔やん!!」と言われたのである。

ということで、二女の誰に似てるか論争が終わり、これが近所のじいさんばあさんに声をかけられたかった原因かと思われる。

・・・なんかごめんな、二女。

双子(三女、長男)の場合

双子は双子でも二卵性のため、この2人は顔は似ていない。

ただ、妻似の長男はかわいいとよく声をかけられる。

誰似かわからない三女は特定の人にハマるらしく、一部の層に熱烈に可愛がられている。

・・・特におもしろエピソードもなく、すくすくと育っている。

四女の場合

まだ生後2ヶ月ということもあり、誰に似ているかも夫婦で迷うことがある。

ただ、なんとなく二女かなー、なんてことは話している。

ただ、私の母は「耳たぶが薄いから、私の家の血筋やね!」と貧耳であることをなぜか勝ち誇っているが、それに何の意味があるかは実の息子の私でもわかりかねる。

勉強も一緒くらいできるんじゃないの?

さて、再び遺伝について引用しておこう。

学業成績で生まれる個人差は、7割が遺伝によるものと考えられています。

ヒロクリニックの記事(上記リンク)より

なるほど。これはかなり分かりやすそうである。

テストや学校、習い事での習熟度合いを見れば一発である。

まずは親の学業成績を整理しておこう。


  • 私:理系、国立大の院卒、センター試験は8割

  • 妻:文系?、看護専門学校卒、中学校の通知表は5段階で4と5のみ


悪くない。
これは多少は期待しても良さそうだ。

ということで、子どもたちの勉強がどれくらいできるかを見ていきたい。


長女の場合

3月末生まれの長女は、算数が苦手。かといって国語能力が高いわけでもない。

せっかく習った公文式も1年もたずにドロップアウト。
1年生の足し算では、さくらんぼ計算に大苦戦。(さくらんぼ計算とは
2年生になった今でも足し算で指を使っている。

心配する気持ちがないではないけど、親のエゴ(期待)を押しつけてはいけない。
本人が昨日より今日、今日より明日で歩みを進めていればそれで良いのだ。

と自分に言い聞かせていたが、意外な側面も見えてきた。

なんと「国語は好きだから」と公文に復帰。
図書館でもメッチャ本借りてきて読んでる。

試験成績はそんなに良くなくても、本が好きなのは良いことだ。
この子には好きなことを貫いて欲しい。

そんなことを思っていたら、子どもが学校から手紙を持って帰ってきた。


●●(子どもの名前)様、保護者様  ●●に関する作文(詩部門)入選のお知らせ


え!?

絵日記の宿題とか「何書いたら良いかわからん!!」ていつもブチギレてるやん。なんで入選できんの。

と思わずツッコミを入れながらも、嬉しかった。
何らか認められている経験は自己肯定感にも繋がると思うからだ。

ただ、その日の晩、「ひらがなの『ぬ』ってどう書くんやっけ?」と長女に聞かれてずっこけそうになった。


二女の場合

二女は、2歳の頃からメチャクチャ喋った。

長女の幼稚園のお迎えなどに連れて行くと、ママ友にとにかく話かける。
話す量もさることながら、内容も理路整然としているため「え、ほんとに2歳?まだ入園してないの!?」と驚かれるほどだった。

言葉が早いからか勉強もよくできる。
ほっといても勝手に勉強している。
年中だが、ひらがな読み書きでき、足し算も+3まで覚えた。

そんな二女だが、困ったところもある。
話が好きすぎて、私や妻に1度話しかけたら止まらないのだ。

昨日は「お父さん、好きな動物は何?」から始まり、好きな食べ物、好きなお菓子と好きなものシリーズを聞かれ続け、最終的には「好きな食器は何?」と聞かれたところで私がギブアップした。

双子(三女、長男)の場合

双子はまだ3歳だが、少し男女の違いを感じる。

三女は言葉が早く、今やコミュニケーションには全く問題がないレベル。

一方の長男は、言葉が遅いことに少し心配した。

2歳10ヶ月でも3語が限界で、初めての男の子ということもあり、このままの状態で幼稚園に行くことになったら、どうしようと焦った。

ただ3歳を過ぎた今、杞憂に終わり、文章として話せるようになってきた。

それでも「パウパトロール」は「パウロール」、「ラブール警部」は「ケ警部」など単語の解読には苦労している。

まとめ:よく考えたら個性があるのは当たり前で、だから楽しい

ここまで5人の子のうち上の4人の個性について振り返ってみた。
結論としては「兄弟でもそれぞれに個性があって、けっこう違う」となる。

まあそもそも振り返るまでもなく、いくら遺伝するといっても、それぞれに個性があるのは当たり前かもしれない。

仮にほとんどの要素が遺伝するとしても、同じ男女から生まれた場合に、どれくらいの割合でミックスするのかは無数にあるし、それに加えて育つ環境も入ってくるからだ。

だから「同じように育てたつもりなのに!」「●●だけが何で△△なの!?」なんて悩むのもナンセンスなのかもしれない。

私も4人を育ててきて、それぞれの子にそれぞれの対応が必要なことを痛感している。

長女の攻略法は二女には通用しないのだ。
だから、子育てには「強くなってニューゲーム」は存在しないと思う。
(オムツとかお風呂とか手際は良くなるけどね!)

新しい家族の一員を迎えるたびに、ドキドキワクワク(ヘトヘト)の毎日が待っているし、それが楽しい。

やびー家では9月に第5子を迎えたので、また新たな個性を楽しみにしながら、毎日を送っていきたいと思う。

追伸:SNSで見た炎上

ちょっとフェイク入れるが、SNSで「育児なんて楽勝。特に0歳なんてずっと寝てるもんね!」なんて投稿を見た。

案の定「普通はもっと睡眠不足で苦労するわい!!」と炎上したわけだが、自分の子でしか傾向がわからないのもあると思う。

投稿者のかたは「そんなこと言ったって(自分ちの子は寝るんだから)、しょーがないじゃないか。」と内心えなり君だったのかもしれない。

もし投稿者が炎上した今も考えが改まってないのなら、ぜひこの記事を読んでほしい。

ちょっとは他の家庭事情に配慮したり、相手を思いやったり助けになるのではないか。


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