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高田渡についてだらだら書く。

私が、渡さんを知ったのは有名な風刺ソング「自衛隊に入ろう」を聞いたのがきっかけだった。


こりゃまた面白い歌を作る人を見つけたぞ。と中古屋で欲しかったレコードを掘り出したような気持ちになったのを覚えている。

つまり嬉しかったということ。


その時はどっと没入することなく、他の歌もちょくちょく聞く程度だった。


それからどれくらいたっただろう
今では高田渡が生活の一部になっている。

「あきらめ節」について、少し語りたいことがある。
あれを初めて聞いたとき、
フォーク界の「凡人 -散歩き-」を見つけた!
と個人的に大盛り上がりであった。



「凡人 -散歩き-」とはエレファントカシマシのずいぶん古い曲である。

おそらく、高田渡とエレファントカシマシの熱狂的ファンの方しか共感を得られないと思うが、、、。


暇なお方は、一度「あきらめ節」と「凡人 -散歩き-」の歌詞を見比べてみてほしい。

内容一緒だから。

まるで、渡さんと宮本さんに同じお題が提示されて
それぞれの感性によって作られたみたいな。

渡さんはもう完全にあきらめて世間になんの期待もせず、皮肉って笑う余裕をみせるのに対して
若い宮本さんはまだ完全にあきらめきれていない所が良い。

青臭いっていうのかな。
若者特有の厭世ぶる感じ。こんなこと言ったら怒られそうだな。

まあ、こんな感じで
生きる時代も離れた接点の全くない二人が同じ内容のものを作っていたということ。

それが作者の捉え方次第で悲観的、楽観的にも感じるところ。


ちょっと面白くない?

この話はここらでやめにして


渡さんの好きなところ。

私は渡さんのぼそぼそっと話すとこが好き。

「汽車が田舎を通るその時」では渡さんの囁くようなぼそぼそを堪能できるからお勧め。

レコードが欲しくて堪らないのでメルカリで狙っているところだ。

「私は私よ」も好きな歌の一つ。


歌詞が渡さんぽくないと思ったら、作詞はジャック・プレーヴェル。


まさかのフランスの詩人だった。
訳を小笠原豊樹さんが担当したそう。

初めて歌詞を見たとき、痴人の愛のナオミが真っ先に浮かんだのだけれど。

誰か、共感してくれるかなこの気持ち。

曲調がかなりポップで、強気になれるから、全てがめんどくさい時なんかに聞くことをお勧めする。


あと最近、気がづいた衝撃の事実があって
「コーヒーブルース」にでてくる地名と店の名前

三条へ行かなくちゃ
三条堺町のイノダっていうコーヒー屋へね

私はこの三条堺町のイノダに知らぬ間に訪れていたのだ。

七月、旅行で京都へ行った時のこと。

夏の暑さにくたびれた私は、無計画に喫茶店を探し歩いた。

そこで、たまたま偶然入ったのが「イノダ」だったのである。

私はカレーを食べて、同行者はコーヒーとケーキを食べていた。
特に印象に残ることもなく、高田渡を感じることもなく。
私はその喫茶店を後にした・・・。

ああ、もったいないことをしたと今でも思う。
知っていたら「コーヒーブルース」を聞いてコーヒーを飲んで感慨に浸るのに。

また、そのことに気づいた経緯もなかなか、衝撃的だったので書いておきたい。

訪れて一年あまり過ぎたころ、
私がコーヒーブルースを口ずさんでいるとそれをたまたま聞いた同居人が、
「それ去年行った喫茶店だよね」
とさらっと言うのである。

無論、私が「は?・・・」と硬直したことは想像にたやすいだろう。

そういうことなので、好きな歌を口ずさんで損はないだろうから、どんどん口ずさもう。


最後にマイブームの「くつが一足あったなら」について書きたかったが長いのでもう終わりにする。
またいつか書く

この長文をここまで読んでくれるお方がこの世に存在するか知らないが
それは相当なもの好きだな。


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