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《無敵の人》は才能
世の中には定期的に《無敵の人》とされる人が現れる。
無敵の人 とは
社会的に失うものが何も無いために、犯罪を起こすことに何の躊躇もない人を意味するインターネットスラング
無敵の人になる原因は、社会的に失うものがなくなったからだとする論調だが、なにも社会的に失うものが無くなっていなくても、反社会的な行為をする人間はいる。バイトテロで炎上しているのは主に学生といった未来ある若者だ。
無差別殺人も飲食店でのマナー違反も、度合いさえ違えど共通しているのは、自己顕示欲が混じっていることだ。そして攻撃性の有無や趣向の違い。
これらは良く言うと才能。悪く言っても才能かもしれない。大抵の人はやろうと思ってもできない。理性がストップをかけるから。
つまり何が言いたいかというと、無敵の人になるかならないかは、環境ではなく本人の素質である。
最近こんな人を見つけた。
夜に目出し帽を被ってコンビニへ入店…この文章を書いているだけで笑ってしまう。
こんなの才能としか思えない。何度も言うが、普通の人なら理性でブレーキがかかる。誰かに無理矢理やらされているにしても、罪悪感が半端じゃない。
なのにこの人は、この格好での入店を様々な店で繰り返している。罪悪感皆無だ。
少数派の精鋭
ちなみに人生が詰んだ時、人は犯罪を犯すより、自ら命を断つ割合の方が圧倒的に高いらしい。
年間で「むしゃくしゃしてやった」的な動機の報道される無職の人間の割合と、年間の自殺者数なら、圧倒的に自殺者数の方が多い。少ない年ですら2万とか。生活保護の数はもっと多い。
なので元首相を撃ち殺したり、アニメーション会社を放火したりする人間は少数派なのだ。
インターネットとテレビには、才能のある人間の特集が連日されているだけ。
年間で「むしゃくしゃしてやった」動機からくる犯罪を犯す人が自殺者数と入れ替わったら、日本はゴッサムシティだろう。才能のある人なんてひと握り。