止まない雨は無い?
ちょっと考えてしまった。
「たしかにな」
と思う反面
「どうなんだろ」
と思う。
結論
雨が止んでいる人は多分いない。
人生とは四苦八苦であり、この世は火宅無常の世界。
雨が止んでいる、または降っていないと思う人は、燃えている家に気付いていないのだと思う。
そもそも止まない雨とは《人生において常時発生している不運や不幸、そして不利なこと》だ。
僕にとっての止まない雨は《知的障害》だ。これから《貧困》と《孤独》も入ってくるだろう。
精神疾患は適応障害なので、仕事を辞めることで治った。つまり雨が止んだ状態だ。
しかし仕事での叱責や周囲からの否定は、止まない雨の影響によって、連鎖的に止まらない。仕事を辞めるという行動は、止まない雨に対して雨宿りしているという表現が正しいだろう。
そして悩んでいないような人間でも無意識に雨宿りをしているのだ。
現実は常に雨が降っているから。
先ほどは誰でも常に雨が降っていると書いた。
ブラック企業に囚われること。常に老いていること。病を患うこと。嫌いな人がいること、欲しいものが手に入らないこと…。
それらからは逃げられないことが多い。一時的に逃避していたり、忘れたりしているだけだ。
家に帰ってビールを飲んだり、アニメを観て現実逃避したりしているのだ。
人生の雨は止まない。
自分が雨宿りしたり、傘をさしたりして気にしないようにしているだけだ。
降水量が多くなったり、風まで強くなって傘や雨宿りの意味が無くなっていく。
いよいよ老いが込んで、目の前に迫る死と向き合わざるを得なくなったり、大病をして床に伏せたり、周りにいた同世代の友達がバタバタと亡くなり始め、改めて人生は1人で生まれ1人で死ぬという孤独を感じ始めたりするのだ。
止まない雨は見えやすい形かどうか、逃避しやすいかどうかだけの違いで、誰の人生にも降り注ぐものである。人生は火宅無常であり、一切皆苦、四苦八苦である。
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