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才能がある人は許される

同じ不祥事を働いても、許される人と許されない人がいる。この違いはどこにあるのかちょっと考えてみた。

人が魅力的に映る大きな要素のひとつとして《金》がある。資本力というのはドラゴンボールの世界でいうところの戦闘力くらい重要な要素を占める。
何をするにも金が絡む。
信用も金で決まるし、好かれるかどうかも金で決まる側面は否めない。
障害者や老人というのは、金を生まないから排除してしまえという風潮はいつの時代も一定数存在する。

日本において才能というのは、《金になるかどうか》だろう。日本は資本主義国家だからだ。何をするにも金がいる。

スティーブ・ジョブズは非常に自己中心的で冷血な人間であったそうだが、評価されている。iPhoneを世界中で売りまくり、結果莫大な資本を持っているからだ。

ジョブズの遺産を相続し、今では純資産207億ドル(約2兆2000億円)を持つ有力な投資家となったとフォーブスは伝えた。

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性格は最悪だが金になる人間と、性格は聖人君子だが仕事ができない人間なら、ほとんどの会社は聖人君子を弾くだろう。資本主義経済市場において性格の良さは評価できないのだ。だからといって性格が悪いことが評価されるわけでもないのだが。
要は能力があるかどうかだ。
しかし別の言い方をすると、能力があるならば触法行為以外なら許されるということでもあるのだ。
ジャニー喜多川がいい例だろう。人が嫌がるような行為を長年に渡って行い続けていたが、誰も口を出せない。莫大な資本をもっていたからだ。テレビにすら圧力をかけられるほどの資本力。

ジャニー喜多川氏の遺産は、個人資産のため金額は明かされていません。個人資産は「最低でも300億円はある」とされています。

中野相続センター


社会的地位は資本の額に比例する。額は多いほど許される度合いも上がる。
平社員が行うのと、イーロン・マスクが行うのとではやはり処遇は違う。

これは会社にも言えるかもしれない。平社員が労基に駆け込んでも、社長の資本力に捻り潰されるというのと同じようなことだろう。
というかジャニー喜多川がやっていたことは触法行為だろう。


ジャンプ漫画のアクタージュの作者であるマツキタツヤ氏は女子中学生にわいせつ行為をしたとして逮捕され、連載を打ち切られ、実質集英社からは永久追放のような形になったが、この行為を働いたのがワンピースの尾田栄一郎氏ならばどうだろうか。打ち切りにはならないだろうと思う。いくら休んでも打ち切りにならないハンターハンターの特別扱いが物語っている。
マツキタツヤ氏の行為も、アニメ化やコミック発行部数1億部などなれば処遇が軽減された可能性も否定できないのがこれまでの例を見て想像できる怖いところだ。

もしかしたら秋元康なども性加害などをやっているかもしれない。
秋元氏の妻は自分がプロデュースしていたアイドルのメンバーであるし。莫大な資本があるので、無理矢理婚姻関係を結んだとしても許される。
あくまで僕の陰謀論レベルの憶測だが、仮にやっていたとしてもジャニー喜多川と同じように、秋元氏が死ぬまで表沙汰にはならないだろう。
もし問題を起こしているとするならば死後にジャニー喜多川と同じように《被害者の会》のようなものがニョキニョキと出てくるのだろう。
しかし当事者がいなくなっているので、いくら重罪でも、被害者がいても、加害者が裁かれることも、被害者が救われることもない。
地獄の沙汰も金次第と言うが、地獄とはこの世にある。
そして金次第で裁きのレベルは変わるので、確かに金次第と言えよう。莫大な金があれば、罪が軽減されるどころか無いことにされるのだから。


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