成功の再現性
成功者の過程と結果は再現性がない。これに尽きる。
例を挙げるとLUNA SEAは全員が同じ神奈川出身であり、同い年。JとINORANは中学時代に出会っている。
対して西川貴教がかつて組んでいたLuis-Maryは、名曲さえあれど温度差の違いから解散。この差はなんだろうか。
the GazettEも同じ地域出身者だ。REITAは小学校4年生のときに勧誘を受け、サッカークラブに入部。そこで後年共にバンドを組む麗と出会う。
the GazettEは現在も活動している。
しかし、結成同時期にRaphaelというビジュアル系バンドは解散。解散の原因は、作曲をしていた華月がODで自殺したことからだった。
the GazettEとRaphaelの違いは、メンバーの自殺だったが、これはどうにもできない問題だ。
かつてジャンプで連載されていた《アクタージュ》という漫画は連載のきっかけが、Twitterでの知り合いなのだ。
作画担当であった宇佐崎しろが、後に原作となる当時全くの無名で、いいねは全く付いていない投稿マツキタツヤのネーム画像を見たことで連絡を取り合って、それがジャンプへの連載に繋がる。
アクタージュは順調に人気を集め、このまま行けばアニメ化も視野に入るくらい人気になっていた。事実舞台化の企画が進んでいた。
しかし最終的には打ち切りになる。原作担当のマツキタツヤが、強制わいせつ事件を起こし、連載が打ち切りになったのだ。
出会いから打ち切り…これら一連の流れは運でしかないだろう。
バーチャファイターと鉄拳の末路も、人間万事塞翁が馬的な感じがある。
というのもバーチャファイターは3D格闘ゲームの最先端。鉄拳は稼働当初、劣化版バーチャファイターのような立ち位置だった。
しかし今では立場が逆転。
バーチャファイターはPS3でナンバリングが止まっている。対して鉄拳は、PS4、そしてPS5でも新作が出ている程の人気であり、今や3D格闘ゲームの金字塔だ。
売れた本数だけならば、あのストリートファイターも凌ぐほどだ。
この圧倒的な違いは、発売元の違いという些細なもの。
鉄拳は海外で発売する時、当初はSONYで出していた。
SONYは当時から海外では知名度が高かったため、それが一因となって売れたのだ。
たったそれだけなのだが、結果的に大きな差となった。
鉄拳のプロデューサーによると、鉄拳は90%以上が海外で売れているとのこと。
海外で売れたのが生死を分けたのだ。
ぐんぴぃは街頭インタビューで、バキバキ童貞としてバズったが、再現性が無い。
街頭インタビューなんて、どう見つければいいのか分からないし、インタビューされても全員がバズるわけではない。かつ、ぐんぴぃは芸人だった。
青学でぐんぴぃが落語研究会に入る
落語研究会で土岡と出会う
土岡(相方)が就活に失敗し、芸人になる
ぐんぴぃを誘う
ぐんぴぃは当初、芸人になる気は無かったが、仕事があまりパッとしなかったため芸人になる
街頭インタビュー
ぐんぴぃは童貞だった
ぐんぴぃは嘘をつかなかった
YouTubeをやれと事務所から言われる
YouTubeで知名度を上げ、ドラマにまで出るように
クレープ屋勤務の木村さんは、バラエティ番組《月曜日から夜更かし》で「ドラえもんの声に似ている!」と話題になったが、これも中々再現性がない。
都会だったから良かったが、辺鄙な田舎だと見つからなかった可能性が高い。
そして、声がキャラクターに似ているというのは、度々YouTube動画に挙げられている。車掌さんが多い。
しかしこの人たちは名も無き似ている人で終わっている。
電車といったら江ノ電ニキもそうだ。
たまたま通りかかって、カメラに写っただけ。狙ったわけではない。
その後、この江ノ電ニキのタコス屋は動画が宣伝効果になり、儲かったらしい。
PUBGという、のちにビッグになるタイトルをやっていた
同じチームに関さんスパイギア、ヤマトンという同じくスタープレイヤーがいた
その頃たまたま仕事が忙しくなかった
コロナ禍で視聴者のおうち時間が増えた
親が「勉強よりやりたいことがあるなら、そっちを優先していい」という放任主義スタイルだった
姉がゲーム好きだったことから、ストリートファイターを知れた
家の近くにゲームセンターがあった
おばあちゃんがゲームセンター代をくれた
ブランク時期にゲームに復帰するよう誘ってくれた友人がいた
背水の陣
スト4最新作が出た際、再度友達が、断っているのに何度も強引に復帰を誘ってくれた
断っているのに、スポンサーも強引に、何度も誘ってくれた
ちなみに神童とまで称された鉄拳のプロゲーマー、弦は、不祥事を起こし、永久にeスポーツから退いた。
同じく鉄拳のブライアン使いの強豪プロゲーマーであったばくしーは、2019年に急死した。
梅原大吾と何が違ったのだろうか。
結果論。
同じことをしていても結果が伴わなければ間違っていたことになる。結果が出れば運だろうが実力だろうが褒められらる。宝くじで当選したとして、それは運がいいだけだが、お金を貰えるのは事実なわけで。ノウハウがない。
まあその宝くじを引まくれば確率は上がる。
しかしそれも人によってひとつひとつの確率は違う。
0.5%の人もいれば、0.0000001%の人もいる。
生涯で引ける数は例外無く限られている。
下手な鉄砲かずうちゃ当たるというが、下手過ぎると当たる前にタイムリミットが来るのだ。
なるべくしてなる人は鉄砲の精度が25%、50%とか。
運ですら平等ではないのだ。
そもそもアスリートなどは、親がその競技の指導者であることが非常に多いため、産まれた段階で運と言える。
親ガチャ子ガチャだ。
今の時代は供給過多だ。
チャンネル登録者数が100万人を超えている人ですら知らないYouTuberはザラだ。
人間の幸運は火宅無常であり、本来不自然な状態であるようだ。
ほとんど常に一切皆苦である。
上手くいかないのが常の人間界で、上手くいっている人間を見ると憧れる習性が、人間にはあるのだろう。信仰と同じものだと思う。
進撃の巨人で言うところのリヴァイ兵長みたいな。
周りはめちゃくちゃ死んでるのに、何故か兵長だけは生きている。
現実でもそういう人はたまにいるが、ひと握り。いや、ひとつまみだ。
というわけで有名人の成功は再現性がないので、真似をしない方がいいだろう。
人間など消耗品、、と考えた方が気楽かもしれない。