資本主義は大富豪
みなさんは大富豪ってやった事ありますか?
トランプのゲーム。
この大富豪、1戦目ではシステム的な効力がない運ゲーなんですけど、2戦目からはシステムパワーゲームになります。運ゲーではなく必然ゲーになるのです。
どういう事かというと、1戦目で就いた役割に応じて恩恵や罰則があるのです。
富豪側(勝ち組)になった場合、貧民側(負け組)に対して、弱いカードを押し付けられるんですよ。
逆に貧民側から有利なカードをぶんどれるというオマケつき。こうなるともう貧民側が勝つのはキツくなります。一度貧民側に転がると、このぶんどりシステムのせいで次も負けやすくなります。
《富める者がより富み、貧しい者がより貧しくなる》
これは現実世界でも同じです。
資本家などの成功者にはより多くの成功者が集まり、資本も集まりやすくなります。
大富豪でいうところの恩恵システムですね。
一般の人間にはお金は集まりません。体だけが資本なのですから、選択肢がありません。そして人も大して集まりません。平民でも自転車操業といっても過言ではないのに、貧民になるともっと悲惨です。
大富豪というゲーム内の不幸ならば、まだカードの強さという基準だけで何とかできるのでマシなのですが、現実世界では不幸の種類が多いのです。病気、怪我、解雇、災害などです。血も涙もないことに、貧民にはこれらの不幸イベントが起こりやすくなります。病気になると仕事が続けられなくなり、収入が途絶え、精神も病んで性格が荒くなり、人間も離れていく…といったことはよくある話でしょう。
そう。一度躓くと一気に底辺まで落ちる可能性が高まるのです。大富豪と違い、システムのパワーが強くなり続けます。
大富豪だと富豪が強いカードを2枚奪い、弱いカードを2枚押し付ける…というものでストップしますが、現実世界では貧民属性を持つ人が転ぶ度に、奪われる有利カードと押し付けられる不利カードの枚数が3枚…4枚と増えていくのです。つまり負ける度に巻き返せる可能性が無くなっていくのです。負けが何度も続くと、50回戦目ぐらいで貧民側の勝率は0%になっているでしょう。
そして現実世界において、大貧民より下の位が生まれるのです。《大大大大貧民》のように。この《大》はどんどん増えていきます。
底があるとしたらホームレスでしょうか。
さすがにホームレスになると落ちるところがなさそうですが。いや、病気がありますね。野ざらしなので体調にも異変をきたしやすくなるでしょう。
強いて底辺の状態を挙げるなら《死》でしょう。この状態で現実世界の大富豪はストップします。ホームレスになり、あらゆる病気にかかって餓死し、ゲームオーバーです。泣きっ面に蜂…。ですが大富豪システムパワーはまんま資本主義のシステムですよ!
ちなみに頂点はイーロン・マスクおじちゃんですね。