「学生の頃。」(詩)
SHRスレスレに教室に入れば異世界。
空気が足りなくて。
ふわふわとした気分でいた。
何度時を重ねても。
他人との関係は後悔ばかりだ。
好きな授業は国語と社会。
人の話が好きだった。
生きた物語が好きだった。
知らないままに重大な選択。
何度も時を重ねたから。
時には後悔のない選択が出来た。
嫌いな授業は数学と英語で。
塾に入ってみた。
それでも、好きになりたかった。
中間択は理科。
恐竜とかの生物に心を踊らせた。
化石が僕をくすぶった。
化学式と計算に頭を悩ませた。
寸分のミスを許さない世界が厳しい。
詩には正解はない。
自分らしくいていいんだ。
本性を吐いて笑った。
ホントを隠すのがどうしても辛かったから。
せめてここなら、吐ける筈だ。
苦しみの海となった教室に
目の覚めた夕日を。
揺らいだ少女の影がちらついて。
幸せに生きようと、
ただ、全力なあの日へ。
学校内を駆け巡って。
思い出をたくさん作って。
疲れて意識が落ちてくと。
目覚めたら既に最後のHR。
出し損ねた課題に気付いて。
……空はまた、青ざめた。
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