「ゆらゆら」(詩)

揺りかご揺れて。


心が揺れて。


心音は今日も鳴り響く。


魂が揺らめく。


意思を持って、眠気を掻き消して。


ロウソクの炎が揺れる。


目が輝いて、光の海を行く。


船が揺れる。


海上は静かで。


ただ、君が揺れている。


幻想じゃない君が眼前に。


横顔がゆらゆら

夕焼けに沈んで、落ちていく。


世界がゆらゆら、ストーリー。


意識が落ちる。 


「幸せ」が浮かぶ。


空から落ちて、電車に運ばれる。


ゆらゆらり、進んでいく。


最後まで旅をするのは僕だけで。


途中まで横にいた誰かも駅から降りる。


電子の海を渡る電車は、

僕だけが辿り着く終点へ。


夜の街、光、深海、

底にいて。


先の見えない展望。


心を揺らしながら進む。


行動に、心に、色々と。


選択ばっかりの物語。 


覚悟ばっかの物語。


そのうちに。


揺れる心は、

凛と立つ花のように止まる。


ゆりかごゆれて。


心がゆれた。


僕だけのおわり。


見上げた景色は、

涙で揺らめいていた………

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