[詩]「毒を飲む」

嚥下する罪

走る虫酸

軽薄な打算

見透かされ

愛した腕は

傷だらけ

嗚呼

甘美な毒よ

可愛らしい

あの花のこと

私の人生を

見たいなら

それなりに

覚悟してね

罪にまみれた

日々に濡れて

看守は貴方

身体は

返り血へ

赤く染まる

心のこと

薄汚い

牢獄を

出たなら

嫌いな貴方は

門前払い

関わって

こないでと

無視をする

時を経て

曙の草原

愛した君は

深淵へ

私のこと

見ていてと

伝えるさ

嚥下した罪

走った虫酸

過った

あの日が

邪魔する

貴方の

穢れた思惑

見透かして

君の心は

傷だらけ

嗚呼

甘美な毒よ

空に似た

あの花のこと

君の人生が

見たいから

喪失の

覚悟をする

私を惑わす

恋情よ

向き合うから

後悔させないで

ごめんね

なんて

謝らないで

けれど

責任を

感じていて

どうか

めんどくさい

私のことを

見守っていて

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