見出し画像

[詩]「瞬間」

波止場から

見える海も


傘をさした

雨空の下も


君の横顔も


切り取って

しまえば


それは

瞬間的で


それは

刹那的だ


憂いを秘めた

その顔も


希望に満ちた

その顔も


誰かに

とっては


醜くて


情けなくて


輝いていた


本当の私を

探すようにと


ジョハリの窓が

私を睨む


そうだ


社会的


利己的


利他的に


複雑な感情が

組み込まれて


しがらみに

囚われて


今の私は

ここにいる


正直だけでは

生きられない


やりたくなくても

手を染める


躊躇っても

進んでく


けれど


忘れないで


行動の瞬間に

本心は宿る


躊躇っても


足掻いても


密かな熱を

込めている


過去を生きて


未来を歩いて


今に生きてる 


だから


その瞬間を


大切にして


どうか


後悔しないように


やり残さないように


波止場から

見える船


心地好い風を

背にして


巡り行く

果てない旅に


有り得る筈の

未来の理想に


近づきたかった

その瞬間へ




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?