[詩]「快速シーサイド」
ゆれる電車は
空を見る
ゆれる私は
海を見る
目的地は
遥か彼方
重い腰を
上げて
動き出した
肢体の足
橋を越えて
沿岸沿い
駅を越えて
通過点
張り巡るのは
線と点
快速シーサイド
一面の青
ゆれる波紋
ゆれる心
潮風が
沁みた身体
体言で止めて
ここで辞めて
見つめてよ
貴方のこと
見つめるの
貴方のこと
辞められないな
夢の再確認
決めたなら
快速切符
私の心
まだまだ
先へ
目的地は
遥か彼方
蝉時雨と
橙の火種
未来への光が
動き出す
ゆれる電車は
加速して
ゆれる私は
展望を持った
橋を越えた
工業地帯
一時の別れに
思いを馳せた
繋いでてね
その境界線
忘れないでね
シーサイド
きっと
あの日のこと
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