[140文字詩集]「この心に従って」
今回はTwitterで投稿した140文字詩を収録し忘れてしまった作品も含めて、投稿順に並べました!
この詩集のテーマは「心に従うこと」で全十作の収録となっています!それではどうか楽しんでいってください!
1.「焦がしてやる。」(2023 9/10投稿)
いつか。
あの夏を照らす太陽のように。
曇る心の景色を晴らして。
誰かを怖がり
誰かと比べてしまう。
そんな気持ちも全て。
誰よりも強い熱に変換して。
誰よりも輝いて。
貴方の目を焦がしてやる。
私の「好き」で。
いつかの
貴方を越えていく。
今を越えていく。
いつか、もっと輝いて。
あの時の劣等を晴らせるように。
2.「ほめる」(2024 6/18 投稿)
貴方は凄い
相手を認めて
貴方は偉い
相手をほめる
本当は
羨ましいんだ
僕にはない
そんな力が
認めてほしいんだ
私だってと
貴方をほめる
「よく頑張ったね」
生きた意味が
欲しいなんて
そんな贅沢
貴方のこと
救いたいなんて
そんなわがまま
3.「worn-out.」(2024 7/25 投稿)
「死ぬな」
使い古された言葉
「生きろ」
万人は救われない
備えた者だけが
生き残る世界
どこまでも
理不尽で
どこまでも
苦しい
それが生きること
「けれど」
生きていなければ
幸福はない
この詩を見て
貴方はどうする
決断するのは
他ならぬ君だ
どうする。
4.「遠い夢を追って」(2024 8/10 投稿)
さざめく朝日が
私達を照らした
遥か遠く
風の便り
道を別った
記憶の欠片
旧友の今に
思い馳せて
私だって
今を生きる
それはきっと
遠い夢を
追って
いつも通り
扉を開けた
前を向いた
景色の先で
自分らしく
あるために
それでいいと
思えるように
5.「cafe」(2024 8/11 投稿)
待ち合わせの
数十分
カフェに来たの
時間潰しに
慣れないような
ハニーミルクラテ
程好い甘みの
奥底に
アクセントみたいな
苦味の太陽
差し込む光
テラス席
なんだか
優雅で
のんびりしてたら
そろそろ
時間だ
時間潰すの
慣れないな
そんな感じの
朝の話
6.「さよなら」(2024 8/17 投稿)
さよなら
振り向かないで
目の前には
ただ青空
何故か
何処にだって
行けそうな
そんな気がした
別れがあるから
出会いがあって
死があるから
今が輝く
いずれ終わる
こんな日々を
確かめるように
息をする
少しだけ
寂しいな
それでも
私は
生きていく
7.「名もなき眼」(2024 9/4投稿)
聳え立つ街
背景は青空
人々は疎ら
手探るように
光らせたの
名もなき眼が
貴方を見てる
行き交う眼が
貴方を見てる
ぼんやりと
輪郭を
掴むように
感覚を
測るように
しっかり
見てるようで
ちゃんと
見えてないよ
だから
それでいいよ
お気遣いなく
8.「執着の未来」(2024 10/1投稿)
青空の陰り
今は曇り
空回りで
裏目ばかり
上手くは
いかない
そんな日も
きっとある
だけど
手離さないよ
未来への執着
だって
認めたくない
過去のこと
取り戻すように
認めたいんだ
未来のこと
だから
これからだって
どれだけだって
私は生きる
9.「私を見て」(2024 10/4 投稿)
私を見て
心を焦がして
命を賭して
本気でやるから
生きるから
失った
過去の分
終わってない
未来の分
もし明日
私が死ぬなら
詩を詠って
この身体を
終わらせる
その後は
風に任せて
この世界に
灰を散らす
冬を越えて
新たな芽が
花開くように
10.「前途洋洋」(2024 10/8 投稿)
自転車で
空を行く
夕日に包まれ
電車は過ぎ去る
坂を登れば
見えてくる
生きた意味と
鮮やかな大海
心はいつも
ここにあるから
いかなる辛酸を
なめようとも
私は笑って
いられたんだ
ああ!
私は心に
従えている
それだけで
これからの未来に
期待できたんだ