「far from the sky.」(詩集「Far from the sky」収録作)
空より彼方へ。
目の前を照らす青空に。
駅から出た、清々しさを。
始まりと終わり。
今、空蝉が動き出す。
夏より速く、春より強く。
冬より固く、秋より屈せず。
少しずつ未来へと進む。
きっと、たくさんの人が
現実の理不尽を受け入れている。
(……押し付けるのは、気に食わないな。)
誰かを見た僕の感想。
きっと、たくさんの人が。
文豪と呼ばれる人でさえも。
現実を諦めて生きている。
……なら、僕は。
「諦めずに、生きてやろう。」
そんなつもりの、決意表明。
フィクションに救われ、現実に生きて。
人生を一種のクソゲーと見立てて、
攻略していくみたいに。
「最後まで笑って立ってた奴の勝ち!」
小さな頃みたいに
無邪気に約束する。
奇異、差別、蔑むように。
引かれ、認められなかった自分を変えて。
見返してやりたいんだ。
鮮やかな笑顔とピースサインで。
僕に何かを期待した誰かを
欺くように。
感情。
誰よりも遠く、空より彼方へ。
(……誰よりも、幸せになる。)
呟く思いは心の中。
いつかのトラウマと、
空想のファムファタールを切り刻んで。
そんな幻想を捨てて。
進もう
遠く、遠く。
駅で一番高い片道切符を買って。
まだ、誰も知らないような旅路へ。
そう。
きっと。
空よりも、彼方へ。
この作品は、活動二周年記念として製作した詩集「Far from the sky」の収録作です。全12作の内、未公開作も4作含んでいるので、興味がある方は是非ご覧下さい。
詩集「Far from the sky.」収録作
1.「far from the sky.」
2.不屈の鉛(new!)
3.星の光へ。
4.焦土の意思。
5.それでも。
6.自分の為に。(new!)
7.生き汚く、進め。
8.創造のその先へ。(new!)
9.足掻く命。
10.いつかの日まで。
11.なき痕。
12.欺けるように。(new!)
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