面白い大阪の政治56:自民党大阪府連連敗
今回の総選挙、全体的にみても自民は大惨敗だった。そして大阪は前回の惨敗からリベンジ誓うも裏金問題の逆風も相まってまたも全員落選となった。
ひと足先に行く?大阪。
大阪の政治事情は他の地域より一線を画しているといっても過言ではない。
なんせ前回(2021年)の総選挙では自民党は安定した勝利を収めるも大阪小選挙区の自民党候補は15人全員落選し、維新が全部取ったのだ。
これに続いたかどうかは定かではないが裏金問題が相当響いたのか、自民党は全国的に小選挙区でかなり数を減らした。
中には前回と今回の大阪同様に自民が全部落ちた県に佐賀と新潟が加わり、立民当選者の割合が多い都道府県が東日本を中心に多くなった。
とはいえこれは裏金問題が根本にあるから、今後自民がどう動くかで党勢回復する可能性がある。
大阪だけは事情が違う
じゃあ大阪自民も回復する兆しがあるかといえばかなり難しい。
維新がいるからというより、自民党大阪府連があまりにも本部や国政と感覚がかけ離れているからだ。
・IR反対
大阪で2023年に認可が降りた統合型リゾート・IRの開業。岸田が大阪府知事、市長選後にようやく認可を出したけど、大阪自民は未だに「カジノ」として反対している。
国政の肝煎り政策を真っ向から反対しているのだ。これは維新憎しでもしたらあかんことだ。
さらにあろうことか、「大阪・夢洲にディズニーリゾート」と言う事をガチで言い出した。
これは元衆議院議員の中山泰秀が本場アメリカのディズニー幹部と旧知の中だから実現させようとしているのを元秘書が嗅ぎ取り自身が出馬する大阪府議選に公約としてガチで発表した。
結果としてはその候補は落選。中山も幹部に頼み込むも追い返されてしまった。
・共産党と仲良し
維新憎しでなんでもやる。それは大阪での「反維新」としてのスローガンみたいになっている。
前述のIRもそうだし、大阪都構想だって一緒に反対してきたから、彼らの仲は親密と言っても過言ではない。大阪自民は本部や国政に逆らってでも共産と反維新で行動してきたが、近年は大阪共産のエース・辰巳孝太郎の府知事選出馬や立民の共闘の縮小化などでハシゴを外された感じが否めない。
・大物の応援も焼け石に水
過去の総理大臣・安倍晋三や菅義偉が当時維新の橋下徹や松井一郎と仲が良かったが故、大阪自民は冷遇されていた。しかしそのパイプが無くなった今は 、自民党本部の上層部は対維新の姿勢を強めているけれど、大阪自民のダメっぷりをわかっていないから、石破総理や小泉進次郎はその辺りの空気読まずただひたすら大阪自民候補を勝たせるための上辺だけの応援演説…大阪の有権者は白けますよこれ。
大阪の事を知らないよそモンが何言っても…ねえ…
鍵は是々非々の姿勢
維新は国政では基本是々非々の姿勢の野党として活動している。
そのこともあり、安部さんや菅さんの時は比較的法案に対して賛成に入れる事が多かった(勿論全部ではない)
大阪自民はこの是々非々の姿勢を維新に対して取るべきである。
箕面市長選
2024年の真夏に行われた「箕面市長選」。
ここは現職の維新市長がいたが今回の選挙で惨敗。
維新が負けた相手は元大阪府議選の原田亮氏。
彼は府議時代から反維新感情は出さずに維新に対して是々非々の態度を示しており維新支持者からの感触も悪くなかった。
維新ばかりが暴走しない様に是々非々の姿勢を持つことが大事なのだ。
しかし既得権益を奪われた古参たちにはこのやり方は通じない様だ。
維新になんでも反発する様では今後も負け続けるだろう。
見習えよ!
今後原田亮みたいな人を見習って是々非々の立場で挑む事を勧めても、相変わらずギャアギャア言って負ける事を続けるのが大阪自民。
維新に条件反射で反発する姿勢が負ける原因とわかっていない。
これが続く様であれば大阪自民は一体解体すべきだ。
次回は大阪自民の落選者達について語ります。