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面白い大阪の政治49:泡沫

私がこのシリーズでしつこいほど語ってきた、自民党と公明党の連立政権を象徴する所である「小選挙区・大阪3区」。ここは自公連立政権発足意向、2009年の民主政権時代の下野以外は公明党が常に議席を取り、自民党は大阪3区などを推薦する見返りに公明党員や創価の力で多くの自民党候補を勝利に導いてきた…のだが、そんなのは公明党選挙区にいる自民党支持者には不満でしかなかった。


大阪3区に自民党を離党して出馬しようとした奴。

当然だけど自民党員の中にもこの状態に不満を持つ者がいる。
幾度となく語った柳本顕が筆頭だろう。
彼は過去の大阪市長選敗戦後の不満から、2021年の衆院選に大阪3区での出馬を明言すると党本部から押さえ込まれ比例貰って国会議員になった。次は参院選にて大阪選挙区に鞍替えする話も聞かれる。

そんな柳本以外にも「自民党にいては大阪3区に出馬できないから、無所属で出る」事を企んだ元自民党員はいた。

その名は中条栄太郎

これ意向コイツのことは「奴」と呼ぶ。
2017年、奴はいち早く大阪3区の事態を深刻に見ていて自民党を離党して衆院選に大阪3区から無所属で出馬する意向を示した。自民党側としては普通なら思いとどまらせようとしたりするものだが、アッサリと承諾した。多分除名されたのだろう。元自民党員という肩書きで選択肢を与えようとしたものの浸透せず実際公明候補が余裕で勝利し、対立候補の共産候補は奮闘したが奴は供託金没収されてお終いでした。

柳本顕との違い

こうなると2021年に奴と同じ行動を取った柳本顕との違いが気になる。
まあ言うまでも無く「知名度」だろう。
柳本顕が出馬すると言い出したら公明はブチ切れ。自民党本部が本気で止めに来た。一方の奴も同じ様に辞めると言っても「あ、そう」みたいな感じでそのまま自民党を離党したという。
大体今でも「誰それ?」というのが正直なところ。Wikipediaにすら項目が作られてないという事は所詮その程度。
芸人・山本期日前が「2021年大阪3区事変」においては柳本顕や他の候補は取り上げていたが奴だけは取り上げられず「冷静は分析しているが残念」とコメント欄に書き込んでいたが、山本さんは気づいていない。

参政党所属へ

参政党に入るまで

2019年には無所属で大阪市議会議員選挙に住之江区から無所属で出馬したがここでも最下位で落選。更に2021年の衆院選でも立ち消えになった柳本のかわりとして受け皿になろうと「完全無所属」として選択肢がない人のためにアピールしたのだがこれも最下位。まあ「当選したあかつきには自民党員に復党します」と公約にしたのはまずかった。

だがこの衆院選のあと、勢いがありそうな新しい政党に所属していくことになる。それが参政党だ。

入ってもパッとしない

これまでにない政党に魅力を感じた事と自民党に今更戻れないことから参政党に食いついた。そんな奴の参政党での初陣は何故か2022年参院選の青森選挙区からの出馬だった。なんでとも思っていただろうが、複数の理由がある。
・参院選における大阪選挙区は既に維新2人と自公が勝ち確状態であるため、惨敗が目に見えていた。
・青森に適当な候補者がいなかった。
ひとまず参政党に所属したとしても、大選挙区制の参院選では大阪では不利ということで青森で出馬するも落選。まあそんなもんだろう。

古巣に帰還

参院選後は大阪3区に帰還。参政党の大阪3区支部長に任命されて草の根とドブ板の日々が始まった。ここは野党勢は基本的に「公明」を討つために日々ドブ板を踏んでいる。しかし野党もダメダメなため効果は今ひとつで公明候補の独壇場である。やはり公明の佐藤茂樹がホンマもんの強さを持っており、次の総選挙に出馬する維新の東徹とバチバチで戦うために、他の野党はもう見向きもされない。
ましてや参政党の人気も落ちているので正直勝ち目ないだろう。比例もアカンな。

というわけで大したことない人物を長々と語りました。
ご拝読ありがとうございます。

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