将来の夢はないけど、別にいいじゃん

幼稚園生の頃、「将来の夢は?」と聞かれたら、「お弁当屋さん」と答えていた。

小学生の頃は、教師になりたかった。
中学生の頃は、パイロットになりたかった。
高校生の頃は、警察官。
もっと真剣に進路について考え始めた高校3年生では、航空管制官になりたかった。

頑張ればなれるだろうと思って純粋に夢を見ていたけど、いつの間にか諦めていた。自分には学力がない。教える力がない。体力がない。精神的な強さがない。

なりたい理由はいくつでもあったのに、ないことばかりに目がいき、自信をなくした。

そこからが地獄だった。地獄は生きている時に経験するのだと知った。死んだほうがマシだと思った。

ていうか、死にたい気持ちを人に相談できなくないですか?日本ってなんで遅れてるんだろう、とか日本批判したいわけじゃないけど。カウンセリング受ける時の罪悪感半端なかった。知り合いと会わないように顔隠してたし、親にも言えなかったし。わたしだけか。

友達と死について語り合う時間もないし、そもそもタブーみたいになってるし。まあ深い人間関係つくらなかったわたしが悪いかもしれないが。

こそこそと隠れてたので、消耗した。燃え尽きて、将来のことなんか考えたくなかった。

今、「将来の夢は?」と聞かれたら、質問者が満足するような回答を返せないと思う。漠然とし過ぎているから。

わたしの夢は、今を大事にすること。ちょー簡単かもしれないけど。周りに無理に合わせなくていいかな。わたしは、みんなみたいにはなれないので。

なので、将来の夢がなくても別にいいじゃん。と思います。

なんとかしてお金稼いで生きていって。稼げなくなったら国とかシェルターに頼って。見捨てられたら死ぬのがいいか。

こんなふうにしか生きていけない人もいるんじゃないかな。夢なんかつくったら、押しつぶされちゃいそう。弱くて結構です。

ちょっと嬉しいことは、将来の夢がないことに劣等感をさほど感じなくなった気がすること。そして就活だのインターンだの説明会だのも、どうでもよくなった。ちょっとやばい気もするが。どうせ出世したいわけでもない。いい会社で働きたいわけでもない。

多くは望まない。だから夢なんかいらない。


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