自分で自分を取り戻すためのスリーステップ
はあ〜、
ため息が止まらない。あんなに時間をかけて準備したのに。あんなにみんなで話し合ったのに。資料を開いた瞬間だった。
あっ、そっ、いいんじゃない。
部長のその一言で会議は終わった。誰もが、開いた口が塞がらなかった。前回の会議でも、その前の会議でも、あれほど激しく持論をぶちまけていたのに。ぼくたちのやっていることが、どれだけ無意味か、こき下ろしていたのに。
どうやら部長はとっくに興味を失っていたらしい。それに気づかなかったぼくたちも、ぼくたちなのだが、それにしても。その一言で終わりですか…… なんだが力が抜けてしまった。自分のやっていることって意味があるのかな……
と、普段なら、ここから落ち込みタイムが始まるのだが、今のぼくはそうではない。こんな時こそ、と切り替えて、サクッとセルフコーチング。使ったのは、現在地、目的地、ルーティングのスリーステップだ。
1.現在地
何はともあれ、今の自分の状況を把握する。この時に、気をつけるのが、まずは「できていること」から振り返る。その次に「課題」をリストアップ
今回の仕事、最後は拍子抜けしたけれど、それまではかなり緻密な準備ができた。おかげでメンバーの知識も増えたし、連帯感も強まった。課題としてはスピード感。部長のニーズを素早くつかみ、スピーディーにレポートする。
2.目的地
現状を把握したら、次に目的地を設定する。「本当はどうしたい」と自分に問いかけ、理想の状態をイメージする。心や体の状態、どんなことをしていて、どんなものを手にしているか、想像力を膨らませて想いを馳せる。
すると、出てきた答えは「自分自身が目標を持って、楽しみながら仕事したい。結果、それが部長のニーズに繋がるような、そんな働き方をしてみたい」 事前の「できている振り返り」のおかげで、ネガティブ気分が中和されているので、本当はどうしたいの答えもスムーズだ。
3.ルーティング
現在地と目的地を設定したら「どうやってそこにたどり着けるか」のアイデア出し。大切なのは、この段階では「できる・できない」の判断を排除する。自由に可能性を探るという姿勢で臨む。
いくつか出てきた中で、ぼくが選んだのは「関係者の意見を聞く」 今思えば、今回の仕事の進め方は、一部のメンバーだけが力を入れていた。その方がスムーズという判断があったのだ。
ただ、結果、それが独断となってしまい、部長のニーズを拾いきれなかった。もっと早くから意見を取り入れていれば、こんな結果は避けられたかもしれない。
4.10秒アクションを忘れずに
最後の締めは「10秒アクション」 言い換えれば、ベィビーステップ、最初の一歩で何をする? ぼくは早速、ミーティングを設定した。タイトルは、「今回の振り返りと次回に向けて」
「今回、うまく行ったこと」と「課題」
次回のターゲット、成果物
アクションプラン
と簡単にアジェンダを書いていて、ふと気づいた。これって、スリーステップそのままだ。なんだか、これならできそうな気がしてきた、と時計を見れば、セルフコーチングを始めてわずか30分。さっきまでの塞ぎ込んでいた自分が嘘のよう。
いやいや、改めて、行動イノベーションのコーチングってすごいのだと、痛感させられた今日なのでした。
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