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24.12.20海外勢 売越反転 金利政策&トランプ経済政策を警戒 銀行&資源株の買い時
12月第2週 海外投資家 売越へ再反転
海外投資家は再度、売越へ反転しました。
自社株買い(=事業法人)および年金ファンド(=信託銀行)の買越は継続されています。東証のROE改善要請を受けて、企業は自社株買いと並行して持ち合い株売却を見据えた買い手探しが活発です。あらかじめTOBを介して買い手を確保する事で売却時の株価下落を緩和する狙いです。特に株主に金融系(損保・銀行)を持つ銘柄は今後の売却を見据えて買い時をウォッチする事も妙味です。例えば自動車業界、財閥系列、食品業界などは持ち合い株が多い業種につき狙い目です。
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引用元: Trader’s web
https://www.traders.co.jp/margin_derivatives/investor_trends
🧺前回(先週)の投資主体別動向
⇨12月第1週 海外勢の買越好転
日銀利上げ見送り 金融株の下落 買い検討
昨日(12/19)日銀の利上げ見送りを受けて円安進行とともに銀行株が大幅下落しています。
市場は来年2025年も日米金利差は縮まらず、円安維持の見通しを嫌気、とりわけ銀行の収益増(利ざや改善)の目論見が外れた事に失望し、銀行株を売却(=下落)しています。
ただし、中長期的にはインフレに伴う利上げは日本経済の本流であり、加えてBaaSを介した一般企業への金融業務の委譲は必然の流れです。銀行株の買い時とも考えられます。
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続落する日経平均株価の騰落レシオは微増、一部の銘柄のみ下落につき金融株が下落を牽引しているとも考えられます。週足チャートを見る限り、75日移動平均線(38,477)を底値として目安になりそうです。
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資源株の低迷 中国不動産市況の改善待ち
大手商社のうち三菱商事の株価が下落トレンドです。総合商社のなかでも資源事業の比率が高い事に依ります。底入れサインは中国と親密な取引を行う資源国の通貨の反転です。現在は通貨安を進行中、新興国の景気悪化は世界経済の景気減速の引き金となり、警戒されます。
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金価格の上昇も中国景気のバロメーターです。脱ドルとともにリスク回避の金買いが行われています。同様に各国の中銀が米中対立、国内の景気減速を警戒して金を蓄財しています。
2025年も金価格は上昇の見込みです。
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