23.1.17 2月決算シーズン 悪材料の織り込み注視
2023.2月決算シーズンの注目点
明日1/18黒田総裁の金融政策決定会合後の発言が注目されています。
海外勢の国債空売り(=金利の上昇)に屈して長期金利(10年)の上限引き上げ(0.5→0.75%)に伴う円高シフトが期待されています。
すでに銀行・保険などの金融株は織り込みつつありますが、外需株は2月決算の円安効果の蒸発(悪化)と景気後退を織り込んでいない可能性があり更なる下落が危惧されます。
一方で内需株はインバウンド効果で回復しつつありますが中国人の爆買いが待たれます。
今月下旬から始まる春節での中国人の動向が一段高の売上増につながるか注目されます。
増税に伴う更なる業績悪化の懸念
日本政府は増税に向けて着々と準備しています。個人消費がコロナ前まで回復したとはいえ、消費増税(10%)から回復したレベルにまで戻っただけです。今決算では企業サポート(助成金や給付金)の終了とともに上増し分が減り業績の悪化、特に建設&運輸セクターは倒産を不安視されています。
2月決算シーズンでどこまで悪材料を織り込み、来年(24年度)の業績(5月決算シーズン)で底入れするか、値上げ(増収)と助成金終了(減益)、そして為替損益を考え併せた増収減益下での持続的な成長性を見出す決算チェックになりそうです。