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24.8.30有望株の変革サイン 有報 事業再編の開示 日本 堅調な鉱工業生産&米インフレ抑制が後押し

有価証券報告書 事業再編の開示は本気度の表れ

 日本企業の数社は東証の株価を意識した経営の要請に伴い、有価証券報告書に事業再編を開示しています。本日(8/30)日経新聞朝刊によると、262社が事業再編を報告されていたとの事です。

📕事業再編の開示に積極的な業種(多い順)
・素材/化学
・電機/精密
・商社/卸売
・情報通信/サービス
・運輸/物流

 金利のある世界では稼ぐ力が企業の持続的な成長の源になります。資産(政策保有株+不動産)の売却益を先行投資に充てて未来の収益源を強化、M&Aを介して加速度的に強みを強化していく姿勢が求められます。

今期の高配当の企業 海運が上位継続

 今年も海運業が高配当株として注目されています。海運は中東紛争の長期化に伴い、迂回経路(アフリカ迂回路)を余儀なくされた結果、輸送代が高止まりしています。輸送代の高騰が好業績(=収益増)につながり、高配当の源泉となっています。減益でも増配する企業、DOEを配当還元の指標にして安定的な配当を目指す企業もランクインしてます。

💰高配当株(8/30時点の利回り&リスク)
5411 JFE(5%) *25.3期 事業利益▲(減益)
9104 商船三井(5%) *円高リスク(150円/ドル)
9101 日本郵船(4.9%) *円高リスク(151円/ドル)
5406 神戸製鋼(5%) *25.3期 営業利益▲(減益)
5401 日本製鉄(4.8%) *25.3期 減収減益▲
1820 西松建設(4.1%) *25.3期 減収減益▲

💴増配銘柄ベスト20
引用元:ZAIサイト(24.8)

💴NISA人気の高配当株(24.7.3記事)

鉱工業生産指数 100超えにつき堅調な経済


 2024年7月の鉱工業生産は、102.8、前月比2.8%の上昇でした。出荷停止からの挽回生産が堅調な経済を維持しています。特に電機、半導体、電子部品が牽引しました。反対に石油・石炭製品は悪化しています。

102.8 堅調な日本経済
引用元:経産省HP
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
⭕️電機、電子部品、半導体がけん引
❎石油・石炭製品
引用元:経産省HP
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/kako/20240830_1.html

👑先月の鉱工業生産指数

米国 インフレ横ばい 鈍化に安堵

 米国のインフレ抑制は維持されています。次は9/3ISM、9/6米国の雇用統計です。経済の底堅さを確認できれば、9/18FOMC利下げへとソフトランディングの現実味を帯びます。

インフレ横ばい(鈍化)
引用元:外為どっとコム
https://www.gaitame.com/markets/calendar/

 来週(9/2-6)の米経済指標は株式相場の節目、8/16半値戻りした日経平均株価の見通しにも大きく関わります。

直近の9月経済指標 日米中の景況感に注目

 10-11月の2番底の行方を警戒しつつ9/13発売の四季報秋号を手がかりに円高&景気減速に耐性のある銘柄を選定していきます。

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