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24.12.12日銀短観 先行き悪化予想 利上げ(円高)&米中対立 未来の消費活動を先取り
日銀短観 先行き悪化の予想値
明日12/13(金)、日銀短観が公表されます。景況感の予想値は以下です。
・現状:堅調(直近の景況感)
・未来:悪化(3ヶ月先の見通し)
先行投資の鈍化を受けて景況感の見通しが悪化しています。脱デフレに向けた賃上げ鈍化が中小企業で懸念されています。そこで、政府は賃上げ増加に応じた法人税の減税を2年延長(2025年3月末まで)する事で賃金の底上げをサポートします。
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日本経済の構造改革 非財務(人的資本)強化
昨日(12/11)日経新聞朝刊の記事では未来社会のキーワードが列挙されています。
総じて未来社会での持続的な成長を見据えた企業の経営方針に通じた変化が確認されます。
人的資本を重視(賃上げ&福利厚生&多様性のある働き方)、エンゲージメントの高い社員を強みとした経営基盤が生き残ります。中長期視点に立ち、短期スパンの成果主義の指標PL(利益)から脱却し、中長期の指標BS(資産:利益+先行投資(人)+企業風土)で財務諸表をブラッシュアップする経営が求められます。
以下、12/11日経新聞朝刊より抜粋
(一部、筆者の個人的な見解を含む)
・成長社会(売上/利益)⇨成熟社会(三方良し)
・GDP(国内総生産)⇨GDW(国内総充実)
・量的拡大(物:所有)⇨質的発展(事:経験&心)
・財務価値(PL/BS/CF)⇨非財務価値(人的資本)
・株主資本主義⇨ステークホルダー資本主義
・IR(投資家)⇨FR(将来世代)
・中央集権型組織(国)⇨自律分散型組織(個人)
・ユニバーサル(グローバル)⇨ダイバーシティ
未来社会の消費活動の展望 未来のニーズ先取り
今年4月に消費者庁が『消費生活の未来に関する調査報告書』をリリースしています。
🔶2030年代の牽引役Z世代の消費行動
・持続可能性、倫理性に価値を置く消費
⇨循環社会、食糧不足対策(代替食、昆虫)
・効率性、利便性に価値を置く消費
⇨ロボット代替業務(法執行/債権回収/バス)
・健康に価値を置く消費
⇨完全食、ウェアラブルデバイス
・自立性に価値を置く消費
⇨個別具体的なテイラーメイド型消費の普及
未来社会の消費活動を見据えたニーズの手がかりを先取りできて株式投資の有望株の発掘に有益です。