24.6.29中国株→日本株シフトに期待 一方で7月3中大全の不動産対策の巻き返し&日本鉱工業生産(悪化)に注目
チャイナAMC野村日経225の動向注視
中国の個人投資家が日本株買いに勢いをつけています。国内の景気悪化を受けて中国株から日本株へ投資先をシフト、去年の日本株ETF(チャイナAMC野村日経225)の爆騰が再来するか注視です。中国企業の政策を体現した日本企業の事業改革&株主還元が魅力的である事も投資意欲を掻き立てています。特にアサヒ、キッコーマンの収益性の向上、JT、日本製鉄の高配当は投資されています。加えて海外投資家の中国離れも顕著、裏付けるように香港ハンセン指数が下落しています。
7/15-18の3中全会は不動産不況の改善策に注目が集まります。景気減速が若者の失業率の低迷を加速させ、中長期的な国内の経済成長の鈍化に懸念を抱かせます。
米大統領選に暗雲 もしトラ 株下落に警戒
昨日(6/28)米大統領選の討論会、バイデンの高齢化(失言/判断力の低下)の懸念が助長され、「もしトラ」を警戒させた結果、株価の上値が重い展開となりました。幸いにも昨日(6/28)の経済指標(PCE)はインフレ抑制を示し、9月利下げシナリオを維持、株式市場に安心感が広がりました。
次回7/31FOMCに節目が移動します。
日本 鉱工業生産指数 景気堅調も失速警戒
5月鉱工業生産指数は103.6、100超えにつき堅調です。次回6月はトヨタ等の自動車業界の出荷停止の影響が反映され、悪化が見込まれます。トヨタ以外は7月から工場再開されるため、一時的な悪影響とも考えられます。
🔶過去の鉱工業生産指数
国内企業の車載向け半導体/電子部品は回復傾向にあります。機会損失は否めませんが、中長期的には円安効果とEV車の市場成長が追い風となり、利益の裾野の広がりとともに後追いで機械/電機メーカーの業績に反映され株価に妙味が生まれます。