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23.3.25金融リスクの二番底に警戒しつつIPO株&新市場暫定株に注目
5月金融リスクの二番底に警戒
経験則で金融リスクの株価下落は最初の急落から2ヶ月後に二番底を起こす傾向あり、つまり今回は5月の続落が懸念されます。
現に3/24欧州の銀行株の続落は金融機関に対する不安が燻っている事の裏返しです。
リスク回避にあたり各国の中央銀行の利上げ可否に注目、インフレ抑制の利上げは国債価格を下落させ銀行の含み損となり金融リスクを高めます。直近の節目は4/28日銀の植田新総裁の会見です。海外勢がリスク回避で国債買い越しにつき金利が下がった結果、利上げ無しの見込みですが、5/3米FOMC、5/4欧州ECBとともにウォッチしていきます。
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https://nikkei225jp.com/bond/
IPO株&新市場暫定株に注目
金融リスク発生に伴い先行き不透明な相場と利下げ憶測が錯綜した結果、成長株に資金が集中しているようです。
直近のIPOは公開価格より高い初値を連発しています。初値後のセカンダリー投資に妙味ありです。
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https://www.traders.co.jp/ipo/schedule
加えて新市場の上場要件に未達の暫定株もJPXの改善要請(流動性(株主還元)&ROE(利益率)向上)を受けて株価上昇を見込んだ買いが発生しています。
有望な暫定株を探す手がかりとして上場維持基準の適合に向けた計画書の更新があります。
例えば帝国ホテル(9708)は上場維持基準の達成期限(26年3月末)を設定し、流通株式比率を達成するために持ち合い株の売却を計画しています。
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上場維持基準の適合の達成期限
情報源:https://www.imperialhotel.co.jp/j/company/pdf/20230324.pdf#zoom=100
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持ち合い株売却スケジュール
暫定株の上場維持基準の適合に向けた計画書の更新は好業績の銘柄であれば持ち合い株の売却に伴う下落後の買い場を掴めて有益です。