
25.2.5高配当株に注目 トランプ相場に為替&原油が揺れる
高配当株に注目 日鉄/郵船/JT
5401 日本製鉄
トランプは雇用創出(日鉄&USスチール)より支持者(労働組合)を優先した姿勢を示しています。現在は書面を介した裁判(2/4〜3/17)が進行中、USスチールは赤字決算につき日鉄の買収案の再建に期待を寄せる反面、労働組合がトランプに働きかけて買収阻止を促しています。
3/17&3月下旬の配当落日が節目になります。

9101 日本郵船
2/5場中の好決算&増配につき週足を上抜けて上昇しました。オリエンタルランドとのクルーズ事業の業務提携が話題になりました。現時点では円安効果を追い風に上方修正、今後の中東情勢と円高に警戒です。

2914 JT
1/28付、劣後債による資金調達が警戒されます。業績悪化時の金策の手段であるため、カナダ訴訟とともに警戒されます。
一方で国の税収が金融所得を下支えにしているとの報道もあり、減配リスクは低い見込みです。

円高進む リスク回避の円買い
直近の為替はトランプ関税を嫌気して円買いが進み、円高を起こしています。トランプ口撃に左右される為替相場です。
日本の実質賃金の改善も円高を加速させます。賃上げが進み、食品等の物価高が一服すれば実質賃金がマイナス⇨プラスへ転じるため利上げ早期化が視野に入ります。

原油 OPECプラス(値上げ) vs トランプ(値下げ)
OPECプラスはトランプの値下げ圧力にひるまず、減産維持を表明しました。減産は原油シェアを低下させるため増産の時期もにらみつつの判断になります。
トランプは高関税を取引手段にしつつ、関税によるインフレ再燃を抑制するために原油の値下げ圧力をかけています。皮肉にもイラン向け経済制裁の強化は原油高を招いています。今後もイスラエル寄りのトランプ口撃に注視です。
