24.7.8企業内起業 FPロールモデル 社員の経済的な安定は企業成長を促進
ウェルビーイングは企業成長を下支え
企業は人材を資源(コスト)→資本(収益源)と改め直し、人的資本を経営戦略に連動させ始めています。背景に人手不足と非財務情報の開示義務が挙げられます。付随してウェルビーイングが重要視され、企業のエンゲージメントが企業成長に不可欠な要素と認識されています。
FPは業務に直結しないウェルビーイング(社員の健康&資産運用サポート)の課題解決に貢献できます。利他精神に基づいてウェルビーイング(非財務)&収益性(財務)の双方にプラスの相互作用を生み出す業務に取り組めればと思います。本業にFP業務を兼業するスタイルはFP資格者の醍醐味です。
🔶企業内起業のロールモデル(案)
【目的】
社員のウェルビーイング(≒老後の資産形成)を通して企業成長(経済的な安定=業務集中)を促進
【課題】
・確定拠出年金制度の理解不足(預金に偏重)
・マッチング拠出の税優遇メリットの理解不足
・金融リテラシー(老後向け資産運用)の欠落
【改善案】
・企業型DC&マッチング拠出の社内セミナー
・ライフプランに基づく個別面談フォロー
・既存の福利厚生の利用促進&見直し提案
【達成指標】
・運用成績(企業型DC 元本変動型の割合(%))
・マッチング拠出の利用率(%)
【参考情報】
・老後資産2,000万円不足の推移
2019年(2000万円不足)
2020年(黒字化)
2022年(800万円不足)
ライフイベント(リタイアメント)のロールモデル
ビームス ウェルビーイングの強み
アパレルの離職率が10%以上のなか、ビームスの社員は6%台、定着率が高いです。有給取得率に加えて、経営者のBEAMSに関わるすべての人が幸せであるように=社員を育てる意識が高い事に依ります。現行の福利厚生は資産形成のフォローアップを見逃しています。業務に直結した研修/リスキリングだけでなく、経済的な安定につながる資産運用のフォローアップの重要性は益々高まります。
例えば退職金と企業型DCの合計額が2,000(≒退職所得除額800+70(37-20))万円を節目に受け取りのタイミングを考える事など税額控除を最大限に活用できるなどの提案があります。
🔳引用元;
Journal of Financial Planning2024.7を基に筆者加工
🔶東証マネ部
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