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24.7.24日本株 6日連続の続落 円高&長期金利&チャイナリスク

日米の長期金利上昇 株安進行

 日米で金利上昇⇨株安が起こっています。特に米国は国債価格の下落を危惧して国債の売却が進んだ結果に依ります。加えて大統領選の不透明感も不安を高めて金利上昇させました。日本は7/31利上げ思惑に依ります。

株安の続落続く日経平均株価

円高進行 利上げ思惑&政治学リスク

 為替が円高へ加速しています。日銀の利上げに加えて米国の利下げ期待が高まり、日米金利差の縮小を見据えたドル売り(円買い)が活発です。7/31日米の中銀会合を控えて期待先行で動いているため、7/26米PCE(個人消費)の数値次第では為替が乱高下する恐れがあります。

円高進行
7/31日銀会合に向けて利上げ期待高まる

 米国の大統領選は新顔のハリスの登場によりトランプの対抗馬として値踏みされています。ハリスは党内のバイデン支持者を引き継ぐ見通しが立ち、8月民主党大会で本格的な選挙戦に突入します。ネタニヤフ(イスラエル)の米訪問を受けて、バイデン同様に対立姿勢をみせるか注目です。一方でトランプは中東紛争の休戦協定に意欲を示しています。中東の地政学も絡まりながら、米大統領選の思惑は錯綜します。株式市場は不安定な相場が続きます。

日本株 保有株&親子上場の解消進む

 政策保有株の解消が急ピッチで進行しています。大手損保&メガバンクはトヨタ株を大幅に売却します。トヨタ自身も系列会社の株を売却します。安定株主の消滅とともに売却益が企業成長の財源になります。企業の「株価を意識した経営」が株価に反映され易くなります。
 株主に不評の親子上場も解消しつつあります。日本市場は東証要請ならびに6月株主総会でのアクティビストの株主提案を経て、生まれ変わりつつあります。海外投資家は米中に比して「相対優位」の視点で成長性と安定性を有する日本株を注目しています。一方で香港ハンセン指数は下げ止まりません。景気対策の利下げを受けて元安が加速し、チャイナリスクが警戒されます。

下げ止まらない香港ハンセン指数
海外勢の売却の裏返し

 米中対立を受けて米中の株式市場から日本株へ資金流出しています。8月決算シーズンを期待しつつ、続落進む日本株の底入れ待ちです。

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