24.7.10日本株 楽観論の背後に燻る悪材料(ポスト岸田/国債買い減額/利上げ)
日本株 米株連れ高&円安で高値更新
日本株は米株の上昇に加えて円安効果を見込んだ決算の上振れ期待を受けて高値を更新しています。本日(7/10)ETF決算日の売却圧力を上回る買いが入った模様です。海外勢の買越が本格化すれば力強い支えになります。明日の投資主体別の動向で確認していきます。
7/31日銀会合 国債買い減額シナリオ
7/31日銀会合の前哨戦、債券市場参加者会合の議事録が公表されました。国債買いの減額は長期金利を上げ、株の下落を招く恐れがあります。同時に日米金利差が縮まり円安を阻止する事にもなります。企業の想定為替レート144円/ドル(日銀短観)は実態(160円/ドル台)と乖離しているため円高へ触れても耐性があり影響は少ない見込みです。
一方で為替のトレンド転換(円安→円高)は要警戒です。7/31利上げシナリオも浮上しており、急激な円高シフトは株安につながります。
🔶7/9 債券市場参加者会合
9月総裁選 ポスト岸田 待望論が浮上
自民党は衆院解散総選挙に向けてポスト岸田の新顔が画策されつつあります。
背景に度重なる落選を受けた危機感があります。直近の7/7都議補選は自民党の大敗、先の東京都の区長選(江東区/港区)においても自民党推薦の候補者が落選しました。
岸田政権は株高を起こしたため海外勢に人気があります。ポスト岸田の政策と衆院解散総選挙の行方は下半期の株式相場に変調をもたらすかもしれません。
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