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24.10.1日中の景況感に変化 日本株の買い時探る転換期

各国の景況感 堅調な日本、底入れ期待の中国

🇯🇵日本
 台風の影響で自動車工場の休業が経済活動を鈍化させました。一時的な影響ではありますが、異常気象は再発しています。地政学リスクを回避した日本回帰の製造拠点化に影を落とします。米中対立の狭間で日本企業は地理的な優位性を高めます。

🇨🇳中国
 建国75年を節目に景気刺激策を矢継ぎ早にリリースしています。不動産不況のテコ入れに住宅ローン金利の1年固定を撤廃、直近の利下げの恩恵を受け易くしました。加えて個人消費の喚起として追加財政(国債発行)を行い、消費財購入の助成や子育て支援に充てます。
 直近の経済指標(PMI)は悪化しましたが、景気刺激策を受けて底入れ期待を高めています。休場明けの香港ハンセン指数を手がかりに改善効果と持続性に注視です。

香港ハンセン指数 連騰につき過熱感に注意

原油下落 インフレ抑制に貢献も要因に不安視

 OPECプラスが減産⇨増産へ転換した事で原油価格が下落しています。米の原油市場のシェア拡大を危惧した方針変更です。中東紛争の長期化に伴う供給リスクが原油価格を下支えする不安定な状況です。イスラエルが11/5トランプ返り咲きを視野に世界的な孤立化のさなかでも強気です。オイルマネーは株式市場に影響大です。海外投資家の動向と併せて注視です。

原油価格下落、OPECプラスの増産が影響

日本株 好業績につき買い時見定め

 日本株は石破ショック後の底入れが期待されています。石破総裁は10/27衆院解散選挙に向けて増税を保留景気刺激策を全面に掲げ、健全なインフレ(=脱デフレ)を推し進めます。企業の稼ぐ力は健在、日経平均株価のEPSも順調に積み上がり株価を下支えします。企業を取り巻く外的環境、特に米中の景況感に堅調/底入れ感が確認できれば、日本株の買い場と考えられます。
 なお自社株買いの機動性は有望株サインです。短期集中の自社株買い企業、例えば円谷フィールズ(2767)は『加速型』自社株買いは驚異的な短期間の速さです。

自社株買い取得期間1日、短期型の典型例

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