24.3.31 4月新年度に向けて相場環境を確認 円安/中国不況/原油値上がり/紛争&戦争の長期化
4月新年度も株価の乱高下に警戒
株式相場にまたがる様々なリスク要因が改善されず、引き続きリスクと隣り合わせの株式投資となる傾向にあります。
151円/ドル台の円安継続 為替介入に警戒
為替は152円/ドル台を目前に横ばいです。
3月下旬のアノマリーは以下3点あります。
・税金対策の個人投資家&ファンドの利益確定
・投資信託のリバランス(日本株の売却)
・企業の海外利益の円換金
特に企業の円換金に伴う円高効果は縮小しており外貨はそのまま先行投資に使われる傾向にあります。
さらにインバウンド効果が中国爆買いの不発につき円需要を高めず大きな円安効果に至っていません。現時点では唯一、財務省の口先介入が円安効果の歯止めになっています。為替介入に伴う株価の乱高下の懸念は継続します。
中国は景気減速中 世界経済に暗雲
中国の不動産市況は改善の兆候をみられません。国営企業のみ優遇され民間は悪化の一途です。一方でアルミニウム価格が上昇しており、EV車、建材の需要増が期待されます。好悪入り混じった過渡期とも考えられます。
海外投資家の判断が反映される香港ハンセン指数を先行指標に景況感を注視していきます。
原油価格の上昇 サウジ&ロシア減産
原油価格が上昇しており、インフレ再燃が危惧されます。
中国景気の低迷による需要減を受けて減産が継続された事に依ります。加えて中東紛争の停戦交渉は進まずアフリカ経由の迂回が定常化しコスト高を生じさせています。
プーチン政権は2030年まで続き、宇露戦争は泥沼化するおそれがあります。11月トランプ返り咲きとなればウクライナ支援が中止され、地政学リスクが高まります。