23.12.2米景気減速に伴う日本株へのインパクト〜米株高⭕️ vs 円高❌ ⇨ 日本株⇅
米景気減速のインパクト 米株高⇨日本株⁈
12/1の経済指標(ISM)が46.7で好不況の境目50割れ、そして13ヶ月連続の減少となり、米国の景気減速の継続が判明しました。
米株は景気減速を受けて利下げ期待が高まり長期金利が低下した結果、ハイテク株を中心に上昇しました。
金融株も金利低下による国債の含み損の解消が利益(利ざや)減少のネガティブ要素を上回り上昇しました。
直近の株式相場はBad News(景気減速) is Good News(金利低下で株高)ですが、本格的な利下げは業績悪化の不況下で開始されるため株高からの反転、つまり天井=株下落の節目でもあります。
OPECプラス減産見送りでオイルマネーの買い支えの減少を危惧
11/30のOPECプラス会合が追加の減産を見送った結果、原油安が加速しました。中東のオイルマネーの減少は日本株の買い支えを失うため警戒されます。
日本株を取り巻く環境変化に注視
米景気減速に伴う米株高は日本株を連れ高させるためポジティブです。
一方で円高シフトは円安効果を蒸発させ外需企業の利益減(=*EPS↓)を起こしネガティブです。
*EPS↓✖️PER=株↓
一般的に利下げ開始は株価の天井サインです。理由として利下げは企業の業績悪化の判明後に行われ、株価は先行して織り込みます。
🔸日米の相場サイクル
・業績相場(金利↑&株↑) ⬅️今ココ⁈
⇩
・逆業績相場(金利↑&株↓) =企業の業績悪化
⇩ (利下げ開始)
・金融相場(金利↓&株↑)
加えて海外投資家(米国&中東)の動向にも注目です。長期的には米景気減速は海外勢の懐事情を冷え込ませ日本株の買い越しの勢いを弱めます。また原油安は日本株向けオイルマネーの減少をもたらします。
2024年1月から新NISAがスタートし日本の個人投資家の買い支えが新たに加わります。
日本株は東証要請を受けて収益を改善させた事で海外勢に好感され新たな局面を迎えています。2024年は本格的な日本市場の優位性を見定めて海外勢と個人投資家の双方に人気のある有望株を買い増していけたらと思います。