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24.10.7個別株投資 3つのスタイル 中長期投資/配当(優待)株投資/IPO投資

1.中長期の個別株投資(バリュー/グロース)

 中長期の個別株投資は好業績&適正PERで銘柄を選定し、売買のタイミングは週足チャートで判断します。目安として株価チャートは上限(目標株価)と下限(損切りマイナス10%マイナス)の枠内でウォッチ、枠外は売却します。もちろん買いの理由(好業績/チャートの形)が崩れても売却します。

登録銘柄の株価チャートと売買イメージ

🔶株式投資の習慣化
・銘柄選定のタイミング
 ⇨決算シーズン&四季報発売日
・チャートチェック
 ⇨毎日、10〜15登録株の週足チャート確認

-好業績(株価は業績に連動 株価=PER×利益)
好業績の要件は売上高と営業利益の増加率に着目します。それぞれ予想を含めた直近3ヵ年 毎年10%以上の増加、加えて売上高営業利益率も10%増であれば好業績に該当します。

事例:ハードオフコーポ/ジーニー

ハードオフコーポ⇨バリュー株
売上高&営業利益 直近3ヵ年(24-26) 毎年10%以上増
10%≦売上高営業利益率
ジーニー⇨グロース株
売上高&営業利益 直近3ヵ年(24-26) 毎年20%以上増
10%≦売上高営業利益率

-週足チャート(向き&位置/底入れ/押し目)
移動平均線が上向き&株価が移動平均線の上に位置が理想的な形です。例外として横ばいからの上放れのチャート、底入れのチャート、押し目買いのチャートがあります。特に横ばい期間の長さは上昇エネルギーを蓄積した量の大きさを表します。蓄積された上での上昇トレンドの芽生えにつき魅力的なサインです。

事例:ジーニー/グランディーズ/ヤクルト/OLC/SBI

ジーニー
移動平均線:上向き&株価の位置:移動平均線の上 さらに押し目買い様子見
グランディーズ 8/9もみあいからの上放れ
もみあい=横ばい、上放れ=上昇サイン
ヤクルト 底入れサイン
オリエンタルランド 底入れ待ち
脱舞浜のクルーズ船の収益性に不安視
SBI 底入れ待ち
様々な分野へ積極投資中

-適正PER(バリュー/グロース)
日本企業はPER15を平均にしています。15を境にバリュー/グロースを識別します。
 売上高&営業利益が毎年10%増であればバリュー株とみなしてPER15も適正値とします。
 一方で売上高&営業利益が毎年20%増以上であればグロース株とみなしてPER20以上も適正値とみなします。並行して適正PERを基に目標株価*も設定します。

*目標株価=PER✖️EPS(1株益#) #直近EPS予想

事例:ジェイリース/テンダ

バリュー株(増収増益 直近3ヵ年10%増)
目標株価1700≒PER15✖️EPS(113) *EPS(25.3予)
グロース株(増収増益 直近3ヵ年20%増)
目標株価1200≒PER20✖️EPS60)
*EPS(25.5予)

🌀業種別PER 引用元:株予報

24.10登録銘柄のチェック事例
⇨業績鈍化/チャート崩れは登録銘柄から削除

🎥四季報読み解きガイド
⇨業績/チャート/財務/記者コメント/トピック

🎥「四季報写経」で仮説を生み出すための実践術
⇨企業情報から連想し生まれる気付きが分析力

📕参考書籍:
・株の投資大全(小泉秀希著)
⇨好業績/チャート📈/適正PER/財務安定/強み

・会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方(渡部清ニ著)
⇨有望成長株3要件:20%≦増収増益,オーナー企業,上場数年以内(サービス&情報/通信が確率大)

・α:決算書×ビジネスモデル(矢部謙介著)
⇨稼ぐ力を見抜く財務分析(B/S,PL,CF)


2.配当/優待銘柄(長期保有の投資方針)

 魅力的な高配当株(3%以上)は、業績が安定又は好業績であることを前提に以下3点のいずれかに該当する銘柄です。利益は配当の源泉です。堅実な売上高&営業利益は選定要件の最優先事項です。

🔶高配当株の選定要件
【大前提】
・業績の安定さor好業績
・3%以上の配当利回り((配当/株価)✖️100)
【要件】
・株主が大物
・稼ぐ力のある強み(参入障壁/ニッチトップ他)
・インフレ&不況に強い業種(事業内容≒内需)

-株主が大物(財務省/東京都/清原達郎/片山晃)
投資プロや長期投資家が大株主の場合、中長期的な成長が見込まれます。例えばノルウェー政府(国の年金ファンド)は長期投資、光通信は投資プロなどです。国が大株主に連ねていると安心します。四季報の株主欄チェック又はバフェットコードの株主検索が便利です。

事例:JT/遠藤製作所/住信SBI

JT 財務大臣
遠藤製作所 清原達郎
🔍バフェットコード-大株主検索サイト
https://www.buffett-code.com/shareholder_search


-参入障壁のある業種(タバコ/鉄道/携帯)
元国営企業は参入障壁(既得権益/免許制/市場シェア独占)を強みに稼ぐ力(=営業利益)を発揮しています。鉄道(東京メトロ)やタバコ(JT)、旧八幡製鉄所(日本製鉄)、通信事業(NTT)は元国営です。今月10/23上場の東京メトロが注目されています。

事例:東京メトロ/日本製鉄(旧国営 八幡製鉄所)

東京メトロの沿革

-インフレ&不況に強い業種(ディフェンシブ株)
生活に根付いたサービス(社会インフラ)&日用品(食べ物/生活用品)は景気に依らず安定した需要が見込めます。食品や衛生用品、携帯電話、保険、銀行、公共工事の企業が該当、さらに高配当/優待銘柄にも該当すれば株価も安定するため長期保有の銘柄として魅力的です。

事例:SB/NTT

SB(通信事業 携帯電話)/NTT(日本電信電話)

📕参考書籍;
年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資(配当太郎著)
⇨参入障壁(銀行/携帯電話/保険)/ディフェンシブ株(生活必需品&社会インフラ)


3.IPO銘柄(3つの買い時をウォッチ&未来のグロース株)

 IPOスケジュール&IPO評価サイトを手がかりにIPO銘柄をチェックします。


🔶IPO投資の運用方法
・IPOスケジュールでBB〜上場日をウォッチ

・以下2つのIPO評価サイトでC以上の銘柄投資
 -やさしいIPO株のはしめ方
 -庶民のIPO


事例:10/23東京メトロ/11月予定キオクシア

-ブックビルディング(=買いの申込)
株購入の申込を行い、当選したら買い、上場日の初値で売却が王道の売買戦略です。
なお宝くじのような当選率の低さが難点です。

ブックビル期間:10/8-11(申込期間)
上場日:10/23

-セカンダリー投資(即金規制)
上場株が初値を付けられなかった場合、上場日の翌日から初値が付くまで現金の売買に限定される即金規制になります。即金規制は初値が付けば翌日から解除されるため買いが殺到します。翌日の解除後の上昇を見越して、即金規制下の14:30-15:00の上昇トレンドを確認の上、打診買いし、翌日売却(利益確定)を狙う手法が妙味です。

- 循環物色(逆台形:底入れ後の上放れ買い)
未来のグロース株を見定める手法です。通常IPO株は初値を天井に下がる傾向にあります。上場後は資金調達を目的に増資を行い希薄化から下落を加速させます。さらに3or6ヶ月を境にロックアップが解除され大株主の売却により下落します。底入れ後の横ばいからの上放れがIPO株⇨有望グロース株へ生まれ変わるサインです。好業績であればウォッチ銘柄として登録し、決算&四季報を情報源に進捗状況をキャッチアップしつつ上放れの買い場を探ります。

📕参考書籍;
いつでも、何度でも稼げる! IPOセカンダリー株投資(柳橋著)
⇨BB(抽選)/セカンダリー投資(即金規制/ロックアップ解除)/循環物色

安定的に利益を出せる 先回りイベント株投資(柳橋著)
⇨恒例イベントを背景とした再現性のある利確

参考情報(IPOブックビルディング他);

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