ものや金をねだられる
中岡哲郎 『メキシコと日本の間で』 岩波書店 1986年 p.142
「ホテルの前の砂浜でねそべっていると、次から次へ乞食がやってくるのには閉口した。たいていは小さな子と組の女で、金はないというと、人のなめているアイスクリームを指して、それをその子によこせとねばる。優雅な気分は半減してしまう。」
僕が青年海外協力隊員として派遣された南米・ボリビア。南米の最貧国といわれ、確かに町中に物乞いはいたし、ホームレスもいた。だけど直接ものや金をねだられることは、ほとんどなかったように