くそオヤジ「さがなし」虫歯の痛み「わりなし」おばけやしき「あいなし」夢で見た自分の将来の彼女「あやなし」努力もしないで諦める奴「まさなし」告白したのに知らん顔「つれなし」お腹の調子が悪いときのデートの申し込み「びんなし」不治の病「よしなし」由緒ある家柄「よしあり」どんなイメージや意味が浮かんできますか。古文単語 第20回
さがなし (性無)
→生まれつきの善良さをなくした、無遠慮で手に負えなくてたちが悪い、さがなき中年おやじ。
わりなし (理)
→歯の痛みは自分の力ではどうにもできず、わけのわからない痛みで、わりなし。
あいなし (合・愛)
→怖い映画は初めからいやなのに無理に連れて行かれ、おまけに自分ばかり楽しんでいるような彼は、むちゃくちゃで、あいなし。
あやなし (文・綾)
→夢で見たことは、筋が通らないことが多く、あやなし。
あやめもしらず
→恋というものは、もともと分別が付かず、正確な判断もできない、あやなきものである。(紐を使う、「あや取り」って知っていますか)
まさなし (正無)
→努力もしないで諦めることは、とんでもないことで、まさなし。
つれなし (連無)
→私の求愛に対し無表情、無反応な、つれなき彼女には、何の変化もなく月日だけが、つれなく経過していく。
びんなし (便無)
→不都合で、びんなき事情があって、あの方の家に今、行くことは都合が悪く、びんなし。
よしなし (由無)
→つまらない、 よしなき 妄想。
説得力のない、論拠のわからない、 よしなき 意見。
有名な医者でもどうしようもない、 よしなき 病気。
関係者以外の よしなき 人は立ち入り禁止。
よしあり
→彼女のお母様は由緒ある家柄の、よしある人である。
よしよしし
→昔ながらの家の豪奢な造りなど、由緒ありげで風情もあり、よしよしし。
よしめく
→よく見せようと由緒ありげに気取って、よしめく男。
よしばむ
→古い書体を使って、その書きぶりが由緒ありげに気取って、よしばむ。