忙しいときの来客「あやにくなり」突然噴き出した温泉「うちつけなり」下調べもしない旅「なほざりなり」おさななじみ「ねんごろなり」ドローンから見える露天風呂「あらはなり」花見で枝を折り取る酔っ払い「こころなし」苦境の私を助けた友人「こころあり」心に隔てのない親友「うらなし」憎らしくなるほど優雅で上品な女性「こころにくし」どんなイメージや意味が浮かんできますか。古文単語 第18回
忙しいときの来客「あやにくなり」突然噴き出した温泉「うちつけなり」下調べもしない旅「なほざりなり」おさななじみ「ねんごろなり」ドローンから見える露天風呂「あらはなり」花見で枝を折り取る酔っ払い「こころなし」苦境の私を助けた友人「こころあり」心に隔てのない親友「うらなし」憎らしくなるほど優雅で上品な女性「こころにくし」どんなイメージや意味が浮かんできますか。古文単語 第18回
あやにくなり (生憎)
→仕事が忙しいときに、都合が悪いことに、折悪しく、あやにくに無視できない客が訪ねてきた。
うちつけなり (打付)
→空海が大地に杖を立てると、だしぬけに、あっというまに、うちつけに温泉が噴き出した。
なほざりなり (直去・等閑)
→いい加減に注意もせずに、なおざりに山道をドライブしたせいか、紅葉の美しさに気づかず通り過ぎた。
ねんごろなり (懇)
→丁寧な、ねんごろな手紙の文面から、昔、熱心に語り合った親しく、ねんごろに交際していた友人の顔を思い出した。
あらはなり (顕・露)
→高いところから見下ろすと、家々の中が丸見えではっきりと、あらはに見える。
こころなし
→桜の枝を折り取って持ち帰る、非常識で、思慮分別のない、こころなき人。
出家したので普通の喜怒哀楽の情を持たない、情趣がわからないはずの、 こころなき 身の私にも、秋の夕暮れの良さは感じる。
相手の身になって、何を望むかを考える事のできない、思いやりのない、 こころなき 娘。
ここらあり
→世話になったことを忘れず、道理をわきまえた、こころある人は、まわりの目など気にせずに破産した私を助けてくれた。
葉の上の露が月の光で輝くのを見るとき、この良さをわかってくれる感受性を持った、こころある友人と別れたことを残念に思う。
うらなし (相手から見えない心は裏)
→自分の心を隠す必要のない、心の隔てのない、うらなき親友との会話。
こころにくし
→教養はもちろんのこと、憎らしく思えるほど深みがあって上品な振る舞いの、こころにくき女性が気にかからない男はいない。