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15の夜

感覚って人によって全然違いますよね。
自分の感覚については、周囲からの評価や他人との比較によって気がついたりします。

感覚ズレているのかな~? とか 優れているかも!? と思ったり、
そもそも”感覚がオカシイ”ってことが認識できずに日常生活を送っていることもあります。

お恥ずかしい話でもないのですが、自分は”音痴”なんです。
全く音程がわからない。ミの音を出せと言われても正解がわからない。
本人は全く意識していないのに「ハモってる」とか言われる。
半音ってなんだよ!!と思っているけど、「半音ズレてる」とか言ってみたい。
など、ホント救いようのない絶望的なジャイアンみたいな状況なんですよ。

そもそも自分が音痴だと認識したのは中学3年生の時である。
当時カラオケボックスというものが流行り出した頃で、高校進学が決まり卒業を控えたクラスメイト達と初めてカラオケに行った。他の人が歌っている時はその場のノリがよく、どうも自分が歌っている時はノリが悪く歌詞が映し出されている画面を見ている人が多かった。しばらくして何曲目かを歌い終わった時に痛烈なひと言を浴びせられた。
「〇〇って音痴じゃね!?」

ガビーーーン!
ということで、初めて自分が音痴ということを認識したのである。

確かに思い返せば音楽の授業で「??」と思う記憶があったのだ。
1人ずつ順番に歌詞の1番を歌うテストであったが、自分が歌っている時に女子達がクスクス笑っていたのだ。

「そ~いうことだったのか!!」と
初めて行ったカラオケボックスで、悲しい伏線回収をした15の夜だった。

でもね、自分で歌っている時は全く分からない状態なのに、聴いている分には歌が下手な人ってなんとなくわかる気がするんですよ。不思議ですね~。
そして、臆せずでかい声で歌えば、音痴だろうが本人は気持ちよく歌える音楽は素晴らしいと思う。
ん~ ジャイアン最高♬


さて、次は”方向感覚”について。

・目的地がどの方角にあるのかわからない
・自分が東西南北どちらに向いているのかわからない
・小さな駅でも看板を見ないと向かう出口かわからない
・駅のホームで電車(上り&下り)が進入してくる方向がわからない
・Googleマップなどを開いた状態でスマホをクルクル回したり、人間がスマホを中心にクルクル回る
方向音痴の特徴としては、こんな感じでしょうか。

こちらの感覚については、自分は”音痴”ではないんですよ。むしろ優れているかもしれない。
天に二物を奪われなくて良かったです。

国内外限らず初めて訪れた地でも地図や看板、スマホのマップがあればすぐに地理を把握できる。
なんなら事前に地図を見ておけば、ある程度把握している状態で現地入りすることも可能で、あとは実際に移動しながら方角や距離感を合わせ、感覚を養っていくという感じ。
そうすることにより常にマップを確認しながら移動するのではなく、キョロキョロいろんなモノを見ながら周囲の雰囲気を感じられる。

普段の生活でも自分がどの方角に向いているか把握できており、カーナビを使用しながらの運転でもその感覚は無意識に働いていて、渋滞していれば自分で「このルートの方が近いんじゃね!?」と思い、知らない道をグングン進みカーナビを振り回すことになる。結果的に表示された時間よりも短縮に繋がることが多い。

目的地までの道のりをカーナビやスマホ頼りだと、道も覚えないし方向感覚を養えない。
全てを機械頼りにしていると【覚えよう】とする脳が働かず、言われた通りの作業をしている感覚になる。


冒頭に書いたとおり、感覚とはその人が感じるモノなので人それぞれ違う。
言わば、その人特有の”個性”でしょう。

個性を知るには、まず自分を知ることから始まる。
自分を知るには、【長所】と【短所】を区分けするとわかりやすいでしょう。
重要なのが、自己評価のみならず、他己評価も素直に受け入れることで精度の高い分析結果が得られる。

その分析結果を基に
「何がしたいのか」 「何が出来るのか」 「何をすべきなのか」
ということを定め、得意分野を広げ深めていくことが個性を磨くことなのかもしれない。

IT&AI技術の進化による”正解のみ”がありふれた世の中だからこそ
人としての”正解”を導き出すために、日々感覚を研ぎ澄ますことを怠ってはならない。

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