果たして障がい者が暮らしやすい社会に向かっているのか?
盲目整体師の高野を日々サポートしているささきです。
数日前に、
世界ゆるスポーツ協会の
澤田智洋さん(偶然ですが高野と同じお名前ですね☆)という方の
「タッチパネルは視覚障がい者にとってバリアでしかない」という趣旨の
ツイートをしたら論争を呼んだ」という記事を読んで、
私も思い当たるふしがあったので、書いておきたいと思います。
澤田さんは視覚障がい者のご友人の
「タッチパネルになって松屋や日高屋に行けなくなった。
セブンイレブンの決済方法も選べない」という談を
取り上げていらっしゃるのですが・・・・
私はこの内容を見て、、
「まさに!!!」と思いました。。
何もかもタッチパネル・・・・
右も左もタッチパネル・・・・というのが、、
世の中の流れ。
確かに便利ですし、
わかりやすいですよ。
見える人間にとっては。。
ある手続きで区役所に行ったときのこと。
手続きの内容を選んでタッチパネルを押し、
整理券を取ります。
高野の分も私がとります。
これは、まあ良いとして。。
順番が来て、手続きが始まったとき、、
それはマイナンバーカードを使って
簡単にできるものだったのですが・・・。
係りの方が、
「はい、(タッチパネルの)暗証番号を押してください」
と言ったのです!!
「!?」
高野には押せん!見えん!
私が代わりに押しますが!?
怪しまないでくださいよ!?
・・・押しながら
これは、セキュリティ的にどうなのか???と
思った次第です。
役所に一緒に行ったのが、、
ほぼ身内に近い私や、
常々お世話になっているヘルパーさんではなく、
初顔合わせのヘルパーさんだったり、、
(ないとは思うけど)
通りすがりの親切な人にサポートを頼んだ、
というようなシチュエーションだったら、
どう考えても不用心です。。
銀行のATMは
視覚障がい者の方でも
ひとりで操作できるんです。
受話器がついていて
操作のオペレーションをしてくれますし、
暗証番号も
手元の「ボタン」を押すことができるので、
私が代わりに操作する必要もありません。
それに比べて
タッチパネルののっぺり度合と来たら!!
自宅マンションの
宅配ボックスも「タッチパネル」。
やっぱり暗証番号が必要で、
私が入力して、
高野の実家からの荷物を取り出すのでした・・・。
高野に「タッチパネル」の視覚障がい者にとっての不便さを
熱く語ってみたのですが、、
当の本人は、冷静で
「うん、まず、一般の人(言葉は違ったかもですが)が先で、障がい者にとって便利になるのは、そのあとになるよね。人数的にも少ないし。」と
返されてしまったのでした。。
冒頭の記事の内容に、
お店の方などが
「わからないときは遠慮なく呼んでください!」と
返信されていたりしたのですが、、
それを見て、私は、、
「気持ちはありがたいけど、全盲者には呼び出しボタンも店員さんがどこにある(いる)かも見えないんだよ・・・・」と
がっくりしてしまいました。
高野が目が見えないことで、
電車の中や、お店で
親切にしていただくこともたくさんあります。
科学が進歩して
便利になればなるほど、
逆に「人」の力が必要とされていくんだろうなと感じています。
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