2人のジョーカー


 はい、大好きですバットマン。その中で最悪最高な敵、ジョーカー。数名の方が演じてますが、私はホアキンフェニックスとヒースレジャーのジョーカーをこよなく愛しております。
 ということで、まずはホアキンジョーカーから。
 ホアキンジョーカーはジョーカーの始まりですよね。ヒースジョーカーはホアキンジョーカーが生み出した多数のジョーカーの1人と認知しております。

 とあるVtuberさんが、ホアキンのジョーカーが誕生した瞬間、神が生まれたとおっしゃっていました。わかるわー!!てなった私。
 映画見た方はご存知だと思いますが、コメディアンになるために必死に働くホアキン。障害を抱え、年老いた母親の面倒を見続け、母親が語る自分よ本当の父親のことを夢みます。まあのちのバットマンの父親なんですが。
 けれども仕事は同僚のせいでクビ、父親も実は母親の妄想かはたまた虚言かということに。

 ところがヒョンなことで有名テレビ番組に出られてしまう。その時に巷で話題になっていた犯罪者のお面、ピエロのメイクをしていきたす。元々ピエロだしね。

 もうね、あのシーン。階段を踊りながら降りるシーン。
 ゾックゾクしたんですが、あれホアキンのアドリブだそうです。すげえな。
 そしてバンバン人殺して、車に撥ねられて死んだかと思ったら起き上がって車の上に立つ。

 神降りてきました。

 もちろん彼は犯罪者であり、それを崇めるつもりはない。けれども今までの自分の自分のせいではない不幸を全て振り落とした姿があれだったんではないでしょうか。
 それで帳尻合わせたとかではないけど、なるべくしてなり、その姿は同じような不満を、不平を溜め込んだ人々をジョーカーとして生まれ変わらせていった。そんな気がする。だから全てのジョーカーの生みの親なんです。

 さて、ヒースジョーカー。作品が違うので時系列に並べるのはおかしいのですが、並べるとしたらあの時生まれたジョーカーの1人と言える。
 もうね、狂おしいほどの悪。あれほど魅力的な悪があるだろうか。一滴の迷いも慈悲も反省も後悔も何もない純粋なる悪。
 お金燃やすでしょ、お金はお気に入りのスーツや武器、使い捨ての部下を買うためくらいのものでしかないんです。リッチな生活をしたいわけでもない。

 ただ、やりたいからやる。
 それが清々しく、なぜかゴッサムの曇った空ではなく、青空すら思い浮かばせる。きっと彼はゴッサムではなくてもジョーカーなんだろうけど、ジョーカーはゴッサムでしか生まれない。
 でも結構情けない終わり方しちゃう。命乞いもする。その意地汚さまでが完璧ですわ。
 ヒースレジャーが完成品を見る前に亡くなったのは非常に残念だけど。しかもヒースレジャー、素顔はとても悪役に見えない。

 ダークナイトシリーズ始め、バットマンは魅力的なヴィランが多いですね。個人的にはトムホやアメイジングじゃない方の三部作のスパイダーマンのヴィランもとても好きなので、それはまたの機会に。あとはロボコップについても語りたいなと思います。

それでは、読んでくださってありがとうございました。
余談ですが、高村薫のレディージョーカーもとても好きです。映画版は吉川晃司が良いです

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