住まいは「賃貸vs持ち家」あなたはどっち?
人生の可能性を広げるお金の専門家
ファイナンシャルコーチの佐藤ななみです。
熊本日日新聞社発行の生活情報紙『くまにちすぱいす』で、お金に関する記事の執筆を担当して23年。ここでは、紙面でお答えした家計相談の中で、文字数の都合で説明しきれなかった用語やポイントについて触れていきます。
名付けて『はみ出し☆すぱいす』張り切って参りましょう♪
今回は、11月15日付(第752号)のご相談より、住まいについて「賃貸vs持ち家」について深掘りっ♪
※ご相談者様に了解をいただいて記事をご紹介しています。
「賃貸vs持ち家」とは、住まいについての永遠のテーマかもしれません。
冒頭からいきなり逃げに入らせていただきますと・・・
どちらにもメリット・デメリットがあり、どちらがいいかはそれぞれのライフスタイルや価値観次第。自分で選ぶしかありません。 それでも、メリット・デメリットが具体的にイメージできれば、判断しやすくなりますね。
ということで今回は、賃貸と持ち家のメリットとデメリットをリストアップしてみました。どのポイントにときめくか?あるいは不安になるか?心の声によ~く耳を傾けながらチェックしてみてください。
1.賃貸のメリット7選
まずは賃貸のメリットから
1. 初期費用が少なくて済む
持ち家を購入する場合と比べて、頭金やその他諸費用が必要ないため、初期費用が抑えられます。
2.引っ越しがしやすい
ライフステージや仕事の変化に合わせて、好きなタイミングで引っ越しできます。新しい環境に軽やかにシフトできるのが魅力です
3.最新の設備を気軽に楽しめる
関連して、新築物件やリフォーム済みの賃貸物件に住み替えれば、最新の設備を体験できます。
4. 修繕費の負担がない
建物のメンテナンスは持ち主である大家さんの責任。その費用を賃借人が心配する必要はありません。(ただし、賃借人の不注意で壊した場合などは賠償が必要です)
5.固定資産税がかからない
持ち家なら毎年かかる固定資産税の負担も必要なし
6.災害などのリスクが少ない
災害で住まいが被害を受けた場合でも、自分の資産が損失する心配がありません。
7. 家の手入れの手間が少ない
庭木の選定など…大掛かりな手入れやリフォームなど、面倒な作業が不要です。
2.賃貸のデメリット7選
次に、賃貸のデメリットを見てみましょう
1.ずっと家賃がかかる
老後も家賃を払い続ける必要があります。
2. 資産にならない
どれだけ長く住んで家賃を払い続けても、自分の資産として残ることはありません
3.家賃の値上がりリスク
契約更新時に家賃が上がる可能性も。
4. 更新料がかかる場合も
契約更新の際に更新料が発生。家賃とは別に支出の準備をしておく必要があります。
5. 内装の自由度が低い
退去時には原状回復の義務があり、壁紙を変えたりリフォームしたりといった大幅なカスタマイズが難しいです。
6. ペットや楽器の使用に制限
ペットの飼育ができない、楽器の演奏禁止などの物件も多く、生活に制限がかかることがあります。
7.老後の住まい確保が不安
年齢が上がると賃貸契約の審査が厳しくなることも。住み替えが難しくなる可能性があります
3.持ち家のメリット7選
さて、ここからは持ち家編です。メリットからどうぞ
1. 資産として残る
購入した家は自分の資産になります。もし住まなくなったときには、売却や賃貸に出して収益化することも可能です。
2. ローン完済後は住居費が大幅縮小
住宅ローンを完済すれば、その後は固定資産税や維持管理費用の負担のみ。老後の住居費負担が大幅に減ります。
3.内装や設備を自由にカスタマイズできる
何と言っても自分の家。壁や床の色、水回りの設備など、自分好みにリフォームすることができます。
4. ペットや趣味の制限が少ない
ペットを飼ったり、ガーデニングやDIY、楽器を演奏したりと趣味も自由に楽しむことができます。
5.家の価値が上がる…かも!?
立地など…条件次第では、将来的に資産価値が上がる可能性もあります。
6. 老後の住まいも安心
老後の住まいが確保でき、住む場所がない!といった事態への不安がなくなります。
7.家族に遺すことができる
将来的に家を相続させることで、家族のために資産として遺すことができます。
4. 持ち家のデメリット7選
最後は持ち家のデメリット
1. 初期費用がかさみがち
頭金や諸経費など、購入時にまとまった費用が必要です。
2. 住宅ローンの負担がある
一般的に、賃貸よりも住宅ローン返済の方が月々の支払額が大きくなりがち。また、収入が減少したり大きな病気になったりすると、ローン返済が負担になることがあります。
3.メンテナンス費は自己負担
設備の故障や外壁の修繕など、すべての費用を負担しなければなりません。
4. 固定資産税がかかる
毎年、固定資産税を納める義務も生じます。
5.災害や老朽化のリスク
地震や台風などで被害を受け、修繕や建て替えが必要になったり、また建物が古くなるなどで建物の価値が下がることも考えられます。
6. 転勤や異動に対応しにくい
引っ越しが難しいことが、転勤が多い人には悩ましい問題です。また、住み替えたい場合は、売却や賃貸に出す必要があり手続きが大掛かりになりがちです。
7.手入れに時間と手間がかかる
建物や庭の定期的なメンテナンスが必要です。
5.まとめ
いかがでしたか?あなたは、どの項目に大きく心が動いたでしょうか。
この話題になると「どちらがお得ですか?」という質問をされることが多いと感じますが、そんなときにいつも浮かんで来るのは「お得な方に住みたいですか?」という逆質問です。
個人的には、よりときめく選択、安心感が高まる選択をしたいなぁと思う次第。まあこれも、個人の価値観によるところでしょうか。
そしてもし、あなたが「いつかは買いたい!」と思っているのなら、私は基本的に「早い方がいい」と考えています(状況により絶対ではありません)。
背中を押して欲しい方は、ご相談承っておりますので、お気軽にご連絡くださいね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。