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福田屋百貨店が取組む食品ロス削減について

福田屋百貨店は、栃木県環境森林部資源循環推進課と連携して、2023年7月から10月にFKD宇都宮店食品売場にて食品ロス削減対策実証事業を実施しました。

食品ロス削減プログラム

食品ロス削減プログラムは、4項目で実施しました。
まず、①専用マットによる在庫管理の自動化

専用マットによる在庫管理

専用マットを使用しての定番の牛乳や豆腐の在庫管理。担当スタッフは、在庫のあるバックヤードに行かなくても手持ちのタブレットで在庫状況を確認出来ます。

専用マットの在庫管理の効果

専用マットでの在庫管理をすることにより、担当スタッフの作業の効率化がはかれた。また、ヒューマンエラー等による誤発注も無くなり、食品ロス削減に寄与。

②専用センサーによる温度管理の自動化

温度管理センサー

現状、目視、記録、押印で実施している冷凍冷蔵庫の温度管理を、専用センサーを食品売場の全冷凍冷蔵庫に設置することにより、一括して温度管理出来るシステム。温度の異常値や故障の際には、アラームが作動してスタッフに通知。

専用センサーの効果

売場スタッフの目視がなくなる不安が懸念されたが、センサーが正常に作動していることにより、温度の異常や故障をセンサーがアラームしてくれることにより、食品ロスや衛生上の問題は発生しなかった。

③需要予測システムによる仕入・品出しの最適化

POSデータを利用した発注の最適化

気象情報と全国のスーパー等のPOSデータを集約したビックデータを組み合わせた分析による需要予測をし、仕入や発注に活かしました。

POSデータを活用した食品ロス削減効果

食品ロス削減実証事業を実施した7月から10月は、ビックデータを活用した発注を行うことにより、担当スタッフの長年の経験と勘に、ビックデータが加わることによりさらに精度のある仕入・発注が行えました。値引きや廃棄の個数も減少しました。

④てまえどり啓発


てまえどり啓発

食品売場内にポスターやPOPを掲示し、お客様に手前からとる てまえどり を啓発しました。
また、福田屋百貨店公式LINEのお友達11万人に食品ロスに関するアンケートを実施。また、FKD宇都宮店食品売場全スタッフへのアンケートを実施。

アンケート結果

アンケート結果から、お客様、売場スタッフ共に食品ロス削減に対して非常に関心があることがわかりました。

総括
①今回の食品ロス削減実証事業で取り組んだ対策は、食品ロス削減・経営改善の両面で効果が得られることがわかりました
②食品売場での値引き販売や廃棄は、企業利益を直接減少させるものであり、食品ロスの削減を通してこれらを低減させることが副次的に利益の底上げとなる可能性があることが確認出来ました。
③アンケート結果でも肯定的な意見が多く、食品ロス削減に取組む企業としてのブランドイメージの向上につながることが明確になりました。
SDGs,食品ロス削減の活動は単なる環境活動として取組むものでなく、企業の価値向上や事業基盤の底上げを図る上で継続して経営戦略に取組むべき活動です。

今回の食品ロス削減実証事業には、お客様はじめ多くの関係者のお力添えにより行うことが出来ました。
栃木県環境森林部資源循環推進部の皆様
宇都宮商工会議所の皆様
とちぎビジネスAIセンサーの皆様
センサー等の設置に関わった業者の皆様
企業診断士の皆様
FKD宇都宮店食品売場のスタッフ
そして、LINEアンケートにご回答頂きましたお客様
いつもご来店頂き、てまえどりにご協力頂いたお客様

改めて、食品ロス削減実証事業にご協力頂きまして、有難うございました。

福田屋百貨店ブランディング推進室は、継続的に食品ロス削減について活動を推進して行きます。



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