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3歳3ヶ月【怪我する経験は大切です】

こんにちは
子どもの遊びを見守るのは大人の役割ですが、どこかのタイミングで静止するという経験は子育てをしていると多くの親が経験するのではないかと思います。

危険なことは避けて行くべきか否か?

私はある程度の怪我はするべきという前提で我が子と遊んだり見守ったりしています。

それは小さな怪我をした経験の積み重ねが大きな怪我をしないことに繋がるからです。
例えば
多くの小学生は子どもだけで通学します。
いちいち「それは危ない」と言ってくれる大人はいません。
自分で判断するのです。

そんな時に“どんな事をすると自分はどのくらいの怪我をしそうだ“とわかっていないと危険はさらに増します。
親がするべきは怪我をさせないではなく、怪我をした時にどう対処したらいいか備えておくことにあると思っています。

エピソード「ふねをつくりたい」

姉が3歳を過ぎた頃に作った舟が外遊び道具の中に無造作に置かれています。
それを見た息子が…
子「これやりたい」
父「いいよ。どうやるか知ってる?」
子「しってるよ。こうでしょ(金槌で打つようなジェスチャー)」
父「じゃ準備するね。一緒にやろうか?」
子「いい。じぶんでやる」

こんな日が来る事を信じて工具箱に道具を忍ばせていた私ステキ❤︎

やり始めるがもちろん1人で出来るわけもなく、「できない!」と怒りはじめ…
父登場。
あれこれ道具の使い方を伝えて見守るモードに…
一本釘が打てるまでは時間がかかりますが、打ちきれると自信が湧いてきます。
だんだん怪我フラグが立ってきました。
そして
ゴンっ!……「うぇぇぇぇん」
釘を支えていた指を打ち血豆をつくりました。
これは立派な勲章です!

1ヶ月かけて舟を作りあげました。

保育者としての視点

現代において保育はサービス業となっているように感じています。
そして、こんなふうに考える保育施設が増えてきている気がしています。
「安全第一」=「怪我をさせない」=「いい保育施設」
背景には凄惨な事件や事故が背景にあるのもまた事実でこうなっていくのも必然なのかもしれません。
では保育現場ではどうなっているのか?
・散歩は危険だから年に数回だけ
・ハサミは危険
・大人が決めた座ってできる遊びが中心
・首から上の怪我や打撲は事象の大小に関わらず全て病院を受診する
こんな風にする園もあるようです。
リスクマネジメントとしては一つの正解かもしれませんが…

私の本音は…
「怪我をさせない」
ではなく、
「怪我の大切さと怪我をした後の対応」をどれだけ保育園と保護者が理解し合えるか。
だと思っています。


もちろん重大事故が起こらないようにするのは私たちの最重要な仕事の一つです。

親にできることは?

子どもが自分自身を守れるように育てるのは大人の役割です。

そして、ある程度の怪我はさせることです。



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