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3歳3ヶ月【登園したらなぜ泣くの?】

幼稚園でも保育園でもこども園でもいずれかに通わせている人が大半でしょう。
(無園児の事もあるので全員に当てはまるわけではないという前提ではありますが…)
そこで多くの保護者が直面する場面の一つに、「離れぎわに大泣き」というのがあると思います。
今日はそこに注目した記事です。

2020年『国勢調査』より
無園児…小学校入学まで園に入らない子ども
3歳では28.5%、5歳でも15.2%いるとの調査結果。

なぜ登園すると泣いてしまうの?

私が感じるいくつかの理由を紹介。

その子の気質からくるもの

新しい環境や不慣れな環境に置かれたときに不安を抱くのは大人も同じです。
慣れるスピードは同じではなく個人差があります。
そして子どもの表現する力は大人と同じではありません。その子が持っている最大の訴え方…泣くで「しんぱいなんだよ!」訴えます。

親子関係からくるもの

家庭の居心地の良さから「いえのほうがいいよ!」という訴えから泣くという事です。
親子の愛着関係が築けているからこそ!
しかし、ここで気をつけなければならないポイントがあります。
 ・遊びたいことがまだあるのに途中で終わらせなきゃいけない!
  「まだあそびたかったのに〜」ってやつです。
 ・王子様、お姫様扱いで思うままになるからこっちの方がいい!

バイバイの仕方が大人も分からない

いざ園に預ける時に泣かれるとどうしたらいいのやら?
保護者としては
「早く行かないと遅れる!(でもあっさりしているとドライな親だと思われる?)」
「私(保護者)も離れるのが辛い!」 「いつまでこの泣きが続くんだろう…」
と思うことはあるかと思います。
このドキドキ、モヤモヤしている気持ちを子どもは察知しているように感じます。

エピソード「いっしょにあそびたかったんだもん」

姉に聞きました。
父 「あの頃はなぜ泣いていたの?」
姉 「多分まだ遊びたかったんだと思う。」
  「でももう覚えてないよ」
息子「だってレゴしいんだもん」
  「いっしょにレゴでロボットつくりたいし」
父 「それで泣いてるんだ」
親としては嬉しい言葉です。
気持ちを切り替えて欲しいとは思いますが、その勉強中なのかもしれません。


保育者の視点から

保護者から離れるのに泣くのは当然だと感じています。
「あの子は泣いてこなくて偉い」
「あの子は泣いてるからだめ」
なんてことは全くありません。

保護者も保育者も離れぎわどうしたいか“共通の認識を作っていくこと“が大切です。
保育者の中には「泣いてても抱っこで受け取って少しすれば泣き止むから」と思う人は一定数いるのではないかと思います。
一方
「早く抱っこで受け取ってほしい」「親子でケジメをつけるから少し待ってほしい」
と保護者のスタンスはさまざまかと思います。

私は保護者の意向を大切にしながら、その子のために一番いい方法を共に考えていきたいです。

私からの提案

◆泣くことは当然だと保護者は思っておく。
◆どんな風に子どもを預けたいか保育者と保護者とが話、共通の認識を持つ。
◆登園の時に5分でも時間の余裕を持って登園する。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
保育者の本音を知ってもらうと共に、少しでも子育ての支えになれたらと思います。

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