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映画記録/水曜日が消えた

あらすじ)幼い頃の交通事故がきっかけで、曜日ごとに人格が入れ替わるようになった青年。彼の中にある性格や個性が異なる7つの人格は、互いを曜日で呼び合っていた。そんな中、突然「水曜日」が姿を消し、一番地味な人格の「火曜日」が代わりに1日を過ごすことになる。

Wikipedia

映像を止めて全ての付箋の中身を読みたいと思ったし、もう一度観返したいと思う映画だった。

ストーリーを知らない状態で観る映画は、物語と登場人物を理解することに必死で、作り込まれた世界観を味わい尽くせないというのが歯がゆくて、「もう1回お願いします!!」という気持ちになる。
同じ映画を何度も観る気持ちはすごく分かる。

初見時の好きポイントは、
・卓球台にクロスをかけたダイニングテーブル
・壁を使ったひとり卓球の遊び方
・各曜日の7人の同居を表現する細やかな舞台装置
  (色、デスク、趣味、服、椅子、コップ、歯ブラシ)
・サイドミラーの鳥の描写
・花吹雪や紙吹雪の描写
・中村倫也の見事な演じ分け
・全ての曜日の「彼(再現)」
・エンドロールでの付箋を通した7人コント
ですかねぇ。

月曜くんの「天才的な器用さと悪い男感」が私の中の(勝手な)中村倫也像と解釈が一致していて、最高に好きでした。あと(にわか)ゲス極ファンとしては休日課長の出演にニコニコしてしまった。

好きな台詞は
・優秀だよ、見た通り。
  あとつまんないよ、見た通り。
・「ねえねえ、恋愛映画って言ってなかった?」
  「大丈夫、男と女が出てきたらだいたい一緒。」
  「出てきてないけど。」
  「え、ほらこっちがオスでこっちがメス。」
味わい深かったのは
「明日も自分でいられる。なんでも出来る。」
でした。

アマプラで「知性に訴える」というタグがついている作品を連続で拝見しましたが、こういう作品が好きなんだろうなというジャンル名を知れて良かったです。

「何かを考えさせられた」という作品ばかり言語化して記録に残すというのも少し疲れてきたので、ストーリー楽しむことができた作品の感想を書いてみました。こんな感じのテイストでいいかなと。

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