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【やる夫スレ】情報量と見やすさの関係について

面白い記事を見つけたのでこれを元にやる夫スレの表現について考えてみたい。
上の記事の内容を簡単にまとめると、「漫画の1コマあたりの情報量は1つに絞った方が読みやすい」といったことが実例付きで凄く分かりやすく書かれている。

この話はやる夫スレにも使えると私は思う。

情報量1:やらない夫の切断

例えばこの決めコマに対して、どこまで情報量を増やしていったら見づらくなるか考えてみよう。
まずは下の方に空間が空いているのでここに何か足せそうだ。

情報量2:やる夫の顔カットイン

やる夫の顔と台詞を足してみた。
こうなると、やらない夫の台詞も欲しくなる。
この見せ場で敵役が何も言葉を発しないというのは勿体ない。
あ、ちょうどやらない夫の下に隙間があるじゃないか

情報量3:やらない夫の台詞

というわけで足してみた。
しかし、まだ作者としては表現し足りない。
例えばこの戦闘シーンの舞台、ここは夜の森の中での静かな戦いなんだ。
背景の草木を入れた方が臨場感が出るに違いない。
画面下の方にまだ詰め込めそうだな。

情報量4:背景

足してみた。
まだ俺の考えるシーンを表現しきれてない。
この戦いは激闘のすえにようやく強敵を打ち破ったシーンだ。
そうだ、長い戦いで疲労した主人公の息遣いを足してみよう。
上のやる夫にはまだ付け足す隙間があるぞ!

情報量5:息遣い

これでどうだ!

さて、ここで最初の画像と見比べてみよう。

すべてのはじまり

読者目線でみて見やすいのはどちらだろうか。
色々つけ足した最終形は見ていて疲れると思わないだろうか。
少なくともこういったコマが何レスも連続して並んでいたら、読むのにとても苦労する。

いまやったみたいに次々と空白部分に情報量を足してしまうのは、AAの合成を好んで行うスレ作者がやりがちなミスだ。
自分が表現したいことが先行して、読者の見やすさを考慮していない。

例えば今やった合成の過程だと、背景は別のレスで描写しておけばいいし、長い戦いによる息遣いも別コマでいい。
やらない夫の台詞なんかも斬られた次のレスで辞世の句でも読ませておけばいい。
わざわざ手間をかけて1つのレスに詰め込む必要はなにもない。

1コマあたりの情報量は少なく、シンプルに表現することが大切である。


やる夫スレのコマ割りについて研究している前回はこちら

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