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母乳にはこんなにいいことばかり!お母さん編。あかりのマタニティ日記vol.13

こんにちは!少しお久しぶりの投稿となってしまいました!
妊婦薬剤師のはとりです♪

ついに臨月に入り、仕事もいったんお休みに入りました!
お腹はかなり大きくなってきて(男の子だから特に?!)、よっこいしょが口癖に。笑


さて!前回は母乳のメリット、赤ちゃん編について書きました!

今回はお母さん編です♪
これを読めば、きっとあなたも母乳育児をしたくなるはず〜
ぱくちゃん待っててね〜


母性を目覚めさせる

お母さんは、赤ちゃんを産んだだけではお母さんになり切れていないということをご存知でしたか?
実は、母乳をあげるというスキンシップを通して、母性は後から高まってくると言われています。

私はまだ経験がありませんが、おっぱいを飲む我が子を見て無性に愛おしくなる。
それが「母性の目覚め」!

これは、オキシトシンプロラクチンというホルモンが担っていると考えられています。

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赤ちゃんのおっぱいへの吸い付き刺激を元に脳から出てくるこの2つのホルモン。
オキシトシン:乳腺の筋肉を収縮させて母乳を出させる「射乳ホルモン」
プロラクチン:乳腺に刺激を与え血液から母乳を作り出す「催乳ホルモン」

特にオキシトシンには以下のような働きもあり、別名「幸せホルモン」とも呼ばれています!

・心拍数や血圧が下がる。
・リラックスした気分になる。
・ストレスホルモンが減る。
・筋肉の緊張が緩む。

これらの働きで、授乳を通して母性が芽生え赤ちゃんへの愛が育まれるのです!
人の体ってほんと、よくできてます〜

そしてスキンシップを通して幸せ〜な感覚になるのはお母さんだけではありません。
前回の記事にも書いたように、赤ちゃんも最高に幸せな時を過ごしています

こうして母子の絆が深まっていくんですね〜

もし、母乳の出が悪くミルクを使っているという方も、ぜひ抱っこして飲ませてあげてください!
「抱っこ」というスキンシップだけでも、オキシトシンは分泌されることが分かっています。
幸せホルモンを出して、母性を高めて、幸せな子育てをしていきましょう♪

オキシトシンに関してはこちらの記事にも書いています♪


産後の出血を止める!

さらにオキシトシンには、子宮を収縮する働きもあります。

赤ちゃんを10ヶ月もの間、守ってくれていた子宮。
妊娠前(鶏卵大)に比べると容積はなんと100倍(スイカ大)!!

出産時に胎盤が剥がれますが、そこには20cmほどの傷できます。
20cmの傷ってやばいです。
普通に考えたら、出血だらだらです。

が、ここですごいのが母の体!!
出産後、子宮をぎゅーっと縮ませることによって、傷口も小さく?して血が止まるようにできているのです!

しかし、人によっては子宮の戻りが悪く、出血が続いてしまうことも。

現代医学では、産後の出血を止めるのに子宮収縮剤を使用しますが、実は「天然の子宮収縮剤」があります。
それがオキシトシンなのです!

授乳や赤ちゃんとのスキンシップをしっかりすれば、オキシトシンが分泌され、子宮は自然と収縮に向かいます
子宮の傷の治り、お母さんの体の回復も断然違ってくるということ!
出血が長引いてしまう方は、助産師さんや主治医への相談が必要かもしれませんが、まずはオキシトシンをしっかり分泌させることを心がけましょう〜


産後の体型を戻す!

母乳は、お母さんの血液です!
これ、意外と知られていません。
私もつい最近まで知りませんでした。

先ほどのホルモンの働きで、ものの1分足らずでお母さんの血液が白い母乳に変わるんです!

そしてその割合がまたびっくり!
母乳1mLを作るのに必要な血液は、なんと400mL!

母乳を飲む量は赤ちゃんによりけりですが、仮に1日500mL飲むとすると、必要な血液は…なんとなんと、200L!!!!!

ちなみに全身の血液は60kgの妊婦さんだと、約7.2Lです。
全身の血液の30倍!もの血液を使って、母乳を作り出しているんです!
これ、1日量ですよ…!!やばいです。
どうなってるんだ母の体って…

授乳中は食べても食べても太らない。
常に疲れている。
など経験された方も多いと思いますが、それは母乳を作り出しているから!
まさに命がけ…!

でも考え方を変えると、とっても嬉しいことでもあります!
母乳をあげればあげるほどやせていくということ〜♪

妊娠中って、太りますよね?
赤ちゃんや胎盤の分以上に。
その全身についてしまった脂肪が、母乳を作るエネルギーに使われます!
むしろ授乳に耐える体を作るために、妊娠中は太るようにプログラムされているのだと思います!

(妊娠中にうまく太れなかった人は要注意!赤ちゃんの栄養状態にも関係しますし、しっかりと主治医や助産師さんに相談しましょう!)


さて、ここで注意なのが、産後の無理なダイエット

産後にキレイな体型に戻っていく素敵なモデルさん達に憧れて、産後ダイエットをしてしまうお母さんたちが増えているのだそう。

でも、しっかり食事をとらないと、母乳の材料が足りなくなってしまいます。
上に書いた、1日に必要な血液量を見てもらえたら納得ですよね!

母乳の出が悪いと詰まりやすくなり乳腺炎の原因になったり、母乳の出が安定せずいつまでも授乳がうまく進まなかったりします。

実際にダイエットが原因のおっぱいトラブルが急増している、と助産師さんから聞いたことがあります。

母乳をしっかりあげれば自然と体重は減っていきます!
無理な食事制限は母乳の質も悪化させてしまうので、絶対にやめましょう!
自分のためにも、赤ちゃんのためにも。


お財布に優しく、手間がかからない

最後にこれっ!
母乳がしっかり出れば、ミルク代がかからないのでとっても経済的ですよね♪
お母さんの食費は多少増えるかもしれませんが。笑

それにミルクをお湯に溶かして冷ましたり、出かけるときに一緒に持っていくという手間も省けます!

もういいことづくめ♡


ちなみに、3時間おき?にミルクをあげましょうという話をよく聞きますが、そんなに厳密にやらなくてもいいんじゃないかと、個人的には思っています。

わざわざ夜寝ている赤ちゃんを起こしてまでおっぱいをあげることに違和感がありますし、何よりそんなに細かく頑張れない…!!

それでストレスになるよりは、赤ちゃんが欲しがる時に欲しがるだけ、リラ〜ックスした状態であげればいいんじゃないでしょうか〜

母乳が出るお母さんは、ぜひ赤ちゃんが欲しがるだけ、あげてください!
それが赤ちゃんにとってもお母さんにとっても、良いことしかありません!
授乳を通して絆が深まり、育児もきっとうまくいくはず♪

(先日お会いした先輩お母さんは、1日に48回=30分に一回のペース!!であげていたという驚異的な方もいました笑)

ただ、母乳の出があまり良くない方もいらっしゃいますよね。
次回は「母乳育児をしたいと思ったときの心構え」について書きます!
母乳の出が少しでも良くなるヒントが、必ずあるはずです!

みんなで、れっつ幸せ母乳育児〜〜〜

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