「ごろごろ、ぱくぱく、びくびくしない」あかりのマタニティ日記vol.16
さて、前回の記事で少し触れた、私が妊娠期間を通して肝に銘じていたこの言葉。
「ごろごろ、ぱくぱく、びくびくしない」
この言葉は、自然出産で有名な愛知県の吉村医院元院長、吉村正先生のお言葉です。
ちなみに、河瀬直美監督のドキュメンタリー映画「玄牝(げんぴん)」はこの医院が舞台となっています。観たいな〜(まだ観れていないんです…)
さて、この言葉は「現代的な生活に頼らず、江戸時代のような日本の伝統食を食べて、自然にまかせた心で生活しなさい」
というものです。
難しいことをあれこれ考えずとも、これさえしておけば元気な赤ちゃんがつるんと生まれる!そうなんです!
妊活の体づくりにもとっても効果的!
ごろごろしない!
一般的には妊娠初期は流産の危険が伴うため、安静にしておきましょうというのが、現代の産科医療の常識だと思います。
しかしこの先生の考えは全く逆!
子供を産み育てるのには体力がいる。
動かないとその分体の機能が衰える。
そんなことでどうして元気な赤ちゃんが産めるか。
どんなにお腹が張ってもどんどん動け。
バンバン運動しろ。
というのです。
一見びっくりされる方も多いと思います。
でも、先生は半世紀にわたり2万例以上のお産をとりあげてきた、正真正銘の名医!
年間400件以上です!
しかもこの教えで流産になってしまった人はいないそうです。
(もちろん先天的な問題で流産となってしまうケースはあるので、その境は私には判断しかねますが)
1日2時間歩きなさい
1日300回スクワットしなさい
雑巾掛けや窓拭きをしなさい
この医院に通う妊婦さんたちは、薪割りまでもしているそうです!
見事な薪割り姿ですよね〜
「いのちのために、いのちをかけよ」吉村正著より
妊婦さんはどうしても安静にしがちですが、安静にすればするほど体力は落ち、産む力が衰え、難産になってしまうケースが増えてしまうのです。
「微弱陣痛」というのはまさにこれ。
産む力が足りないのです。
そして仕方なく?陣痛促進剤を使うのが、標準的な出産の形となってしまっているのです。
(陣痛促進剤の弊害というのも言われていますが、それはまた別の記事で。)
東洋医学にも
「久臥は気を傷る」「久坐は肉を傷る」
という言葉があります。
ずっと寝てるとエネルギーがなくなるよー
ずっと座ってると肉体が衰えるよー
という意味です。
気血の流れが悪くなって全身に栄養が行き届かなくなるのです。
私はこの「ごろごろしない!」を肝に銘じて、300回とまではいかずとも朝晩のスクワット、2万歩を目標に歩くよう心がけてきました!
おかげでどんどん大きく重くなるお腹にも耐えられる足腰の力がついたと思います!
元々運動不足で水太りタイプの私。
これをやらなかったらきっと今頃、動くのが億劫で一日中寝ている妊婦となっていたことでしょう。
歩くのには筋力以外にも、メンタル的に良い効果があります!
コロナの影響で自宅待機されていた方も多かったと思いますが、気分が滅入る、眠れなくなったという方もいたのではないでしょうか。
やはり外を散歩するのは大事です!
気持ちの良い日の散歩は、ただ歩くだけで空や花や木々に癒されますよね。
妊婦さんは尚更、そのリラックスした気持ちがお腹の赤ちゃんにも伝わります。
ぜひ、1日15分でもいいから、お散歩してほしいと思います!
ぱくぱくしない!
食事内容ももちろん大事ですね!
二人分の栄養をしっかり摂らなくてはいけません!
赤ちゃんは体を一から作り上げていくのですからなおさらです!
妊娠中のお母さんの食事内容や肥満の度合いによって、将来の赤ちゃんの病気になるリスクが上がるというのは有名な話です。
吉村先生は「江戸時代のような食事」と表現されていますが、「和食でお肉や魚は最低限、味噌や漬物のような発酵食品を摂り、腹八分目」と私は解釈しています。
またマクロビオティックの提唱者である桜沢如一さんも「自然なお産は自然な食生活が要」だと言われています。
やはり赤ちゃんやお母さんのしっかりとした体づくりのために、「食」は切っても切れない大切な要素ということですね〜
でも、極端にあれこれ禁止!とするのはストレスに…!
出来るだけ偏りなく、旬のものを、手作りで食べて欲しいなと。
私も実践できてるのはそのくらいですね〜
肉も全然食べますし!
むしろ食べづわりの時は肉ばっかり食べてましたし!!笑
ただし、コンビニ弁当や加工食品、お菓子などはビタミンミネラルを奪っていくので、控えめに!
ビタミンミネラルはすごーくすごーく大切な栄養素なので!
ちなみに最近私がハマっているのは塩麹♪
手作りしてガンガン使うようにしてます!
びくびくしない!
今まで私は、出産に対するネガティブなことをきく機会がほとんどでした。
「痛い」「怖い」「二度と経験したくない」
きっと世の中の多くの女性はそういった意見に触れ、嫌だな、怖いなと思いながら出産を迎えるんだと思います。
それって、お母さんにも赤ちゃんにも、かなりストレスですよね。
確かに陣痛が痛いのは事実。
でも実は、ただ痛いだけのものではなかったんです。
お産て、気持ちの良いものだったんです。
お産て、幸せなものだったんです。
吉村先生はこうも言っています。
本来お産は理性で産むものではなく、感性で産むもの。
本能のままに産み、本能で可愛がる。
それが現代では医者が介入し過ぎた理性的なお産になってしまい、本来のお産の姿がなくなりかけている。
こういうことを教えてくれる人って、なかなかいないですよね〜
出産が「痛いもの」→「気持ちの良いもの」と認識が変わるだけで、不安や恐怖は薄れ、楽しみや幸せな気持ちが高まると思うんです。
もっとこういう話を広げていきたいものですね!
ちなみに、陣痛を起こすホルモンはいくつかあるそうですが、それを最初に出すのは赤ちゃんなんだとか。
それをお母さんがキャッチして、さらに陣痛が進んでいく。
陣痛は痛くて苦しいものではなくて、赤ちゃんからの「産まれたい」という要求なんです。
それに全身で答えてあげれば、それで良いのです。
女性性の特徴は「受け容れる」こと。
出産に関しても、「赤ちゃんの想いを受け容れる」ことが大事なんだと思います。
そうですね。
書いてて私自身、気持ちの整理ができてきたかも!
理系脳の私はどうしても頭で考えがち。
本能で産むものなのに、理性が先に立ってしまうんですよね。
そうだ、ただ感じて、ぱくちゃんの想いを受け容れて、対話すれば大丈夫。
そう信じて細かいことは考えず、今日からまた妊婦らしくぼーっと過ごすことにします。笑
妊婦さんはもちろん、妊活中の女性にもオススメの
「ごろごろ、ぱくぱく、びくびくしない」。
眉間にシワを寄せてあれこれ考えるよりも、これだけ実践していればきっと大丈夫。
自分と、赤ちゃんを信じて、待ちましょう♪