後天的ポジティブメソッド#3 その状況のいいところに目を向ける
この世の中に起きることは、事実はひとつ。
解釈は無限大です。
例えば、「友だちにドタキャンされた」。
この事実に対して、
「●●さんは私のことが嫌いなんじゃないか」
「せっかく予定を開けたのに」など、
いろんな感情が沸いてしまいます。
けれど、事実は、予定がキャンセルになったこと。
それ以外なにもありません。
そして、キャンセルになった事実は変えられません。
悲しもうが怒りを感じようが、事実は変えられない。そうなのであれば、あとは自分で解釈をよりよいものにするしかありません。
「最近忙しかったから、この時間のおかげでゆっくり休むことができる。このまま会っていたら体調を崩していたかもしれない。」そう思えると、キャンセル=ありがたいこと に思えてくる。
起きた事実に対して、ポジティブな解釈をすること。
最初はもちろん、「なんでこんなことが起こるの!?」と怒りや悲しみなどのネガティブな感情が出てきてしまいます。
けれど、そんなネガティブな感情が浮かんだら、どうやったらポジティブに解釈できるかを考える。これをとにかく繰り返しました。何ヶ月も、何年間も。
ただ考える、だけではなくて、書くこともしました。1日を振り返って、嫌だなと思ったことを書く。そしてそれをどうやったらポジティブに解釈できたか?を改めて考える。
幸福学の第一人者 前野隆司先生の『実践!ポジティブ心理学』でも、「『あの仕事の締め切りは間に合わない」だったら反転させて「あの仕事も上司に相談してみんなに協力してもらえば、なんとか間に合うだろう」とポジティブに書き直してみます。そうすると脳もポジティブな言葉に反応して、いつも「ダメだ、できない」と思い込んでいたものが、なんとかなるかもしれないと思えるようになります。」と、ネガティブなことを紙に書き出し、列挙したものを反転させるエクササイズが紹介されています。
とにかく繰り返していくことで、「なんとかなる」と楽観的に思える力がついていき、ネガティブな事実を、ポジティブに解釈できるように徐々になっていきます。最初は時間がかかると思います。けれど、意識しないとするのとでは、あとあと大きな差がついて、いつのまにかポジティブに解釈することが当たり前になりますよ。